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【こんな映画でした】483.[マルメロの陽光]

2020年 4月24日 (金曜) [マルメロの陽光](1992年 EL SOL DEL MEMBRILLO THE DREAM OF LIGHT スペイン 139分)

 ニコニコ動画にあるのに気がつき、観ることに。7分割してある。それとお定まりのことだが、映画の画面上に字幕ではないコメントの文字列が流れすぎて行く。非常に邪魔だが、慣れたら目に入ってこなくなった。ただ字幕と同じ画面下に出てきた時は、つい読んでしまう。これがネックだが、とりあえずどんな映画であるかを知ることができるのは助かる。

 さてこのヴィクトル・エリセ監督作品、やはり何なのだろう、ということに。ドキュメンタリーとも言えるか。あの[美しき諍い女](1991年 THE BEAUTIFUL TROUBLEMAKER LA BELLE NOISEUSE フランス 238分)の影響があるのかどうか。ともかく両者とも画家がひたすら絵を描いている映画だ。その画家とはアントニオ・ロペス=ガルシアで実在の人物。というか本人が本人を演じているというべきか。友人の画家エンリケも同様とのこと。

 映画的な作為というか、映画らしくするお膳立てもあるようだが、基本は画家が絵を描いているシーンで、その彼の手先と表情がメインである。意外とマルメロそのものの映像の時間は短い。だからマルメロの「陽光」を画面で、しかとは観ることができなかった。

 画家の感性や生き方、油絵やデッサンの技術的なことには、私は無知なのでその点からの鑑賞は難しい。邪魔なコメントの文字列が流れていくが、ときに技術的なことの書き込みもあり、そうなのかと参考になることがあった。

 ともかくじっくり観たくても、DVDが手に入らない。また何年かしたら再発売されるかもしれないので、それを待つことにしよう。

 なお映画は、[ミツバチのささやき][エル・スール]とは違ってスタンダードサイズで撮られている。余計なものが入ってこない良さがあるようだ。もちろんそのためにこのサイズにしたのだろう。

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