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【こんな映画でした】213.[女たちの夢]

2021年 8月31日 (火曜) [女たちの夢](1955年 Kvinnodrom Dreams スウェーデン 88分)

 イングマール・ベルイマン監督作品。英語字幕版。オープニングシーンとラストシーンで、ともに紙を破るシーンがある。対照的にしてある。最初は写真。仕事でのもの。最後は手紙。よりを戻そう(?)という男の身勝手なそれ。

 二つのラブストーリーともいえるか。一つは独身の若い二人のそれ。もう一つは妻子ある男性と中年女性とのそれ。それに裕福だが妻が23年間入院中という男性が、若い女性(ハリエット・アンデルセン)にからむ。さらにその男性の娘が登場し、父親と娘の難しい関係性が出て来る。

 若い女性の夢は、目の前の服装とかアクセサリーといった即物的なものを。中年女性の夢は、愛する男性との愛情の成就ということになるか。結局、夢は夢。ともに実現することなく、現実に戻っていく。

 邦題に「女たち」とあるので気が付かなかったが、それは「男たち」の夢でもあるだろう。若いパレと中年男性それぞれにも夢があるはずだ。後者は、若い娘くらいの女性にいろいろものを買ってやったりするのは、上手くいってない娘との関係からだろう。そのようにあればいいという夢なのだろう。

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