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【こんな映画でした】741.[アルジェの戦い]

2020年12月14日 (月曜) [アルジェの戦い](1966年 LA BATTAGLIA DI ALGERI LA BATAILLE D'ALGER THE BATTLE OF ALGIERS イタリア/アルジェリア 116分)

 『続 ヨーロッパを知る50の映画』(狩野良規 国書刊行会 2014年)に紹介されていたもの。ジッロ・ポンテコルヴォ監督作品。悲惨の一語に尽きる内容だ。植民地支配の残酷さ・酷薄さをうかがい知ることができる。歴史は残酷だ。いや、歴史を動かす人間そのものの残酷さの反映、そしてその記録が歴史である。

 他の植民地支配されていた地域も推して知るべし。フランスに限っていえばベトナムがある。いずれにせよ相当に酷い仕打ちをしてきているようだ。当時のフランス国民たちはそれを知らなかったのだろうか。

 暴力支配による他国・他地域の支配に合法性も正当性もなく、収奪・抑圧、そして人間性の否定があるのみ。こんな歴史を繰り返してきているとは。そして今なお、このようなことが世界の各地である。

 そんな時代に私たちは生きている。アルジェリアに関しては、私も幼いながらも生きていた同時代だったということに愕然とさせられる。

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