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【こんな映画でした】614.[鏡の中にある如く]

2023年 2月28日 (火曜) [鏡の中にある如く](1961年 SASOM I EN SPEGEL THROUGH A GLASS, DARKLY スウェーデン 91分)英語字幕版

 イングマール・ベルイマン監督作品。母親の死を切っ掛けに、父(グンナール・ビョルンストランド)と娘(ハリエット・アンデルセン)はそれぞれに耐えきれずに、父は子どもたちから離れスイスへ。娘は精神的なダメージを受けて入院。夏のある日、病院から父親の避暑地の海岸へ、夫(マックス・フォン・シドー)とともにやって来る。その弟も。

 父親はまずはその妻の死に耐えきれなくて逃避したわけだが、その際、ある意味娘を捨てている。娘も母親の死のショックを受けとめられずにいるのだから、父親としてはケアする責務があったはずなのだが。

 この避暑地は、そういった親子関係が良い方へ向かうきっかけであったと思える。しかし、父親の日記を娘が読んでしまうことにより、父親への失望・絶望とともに、再び精神に異常を来してしまう。もっともそこでは神という言葉が出て来るので、キリスト教的な神と悪魔というものが介在するようである。

 いずれにせよ英語字幕版で、きちんとは把握できていない憾みが残る。また次回。

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