ドーパミンが止まらない。ゾクゾクする体験を、マル秘展で。
小雨降る六本木、21_21 DESIGN SIGHT 。
虫が苦手な私が最近避けていた、しかし大好きな場所。
名前の通り、" デザイン " にまつわる展示が多い印象で、これまで「デザインあ展」「単位展」「デザインの解剖展」「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」に足を運んだことがある。
どれを取っても間違いなく面白い。
色々と展覧会に行くと「期待していたけれど私とは合っていなかったなぁ」と思うものもあるが21_21は間違いがないのだ。
期待を持って地下に降りる。
恍惚な気持ちを持って地上に上る。
21_21に足を運んだことのある人には「あぁ。」と思ってもらえるかもしれない。
「㊙展」も例に漏れず、最初から最後までゾクゾクする内容だった。
きっとまた足を運ぶことになると思うので、初回の感想を雑多にまとめておこうと思う。
展示について
足を運ぶ前に、田川さんのnoteに目を通していたのだが、これがまたすごい。
準備の様子やコンセプト資料がnoteでどんどん公開されている。
うまく表現できないけれど、とてもきちんとしていて「そうだよね。私が求めている姿って、こういうことだよね。」が体現されていた。
正直、私は人の名前に疎い。
何度展覧会に足を運んでも画家やデザイナーの名前がなかなか覚えられない。
そんな私でも「これは…すごいぞ。」とわかるほどに恐ろしいデザイナーの名前が連なっている。
しかもnoteに荒牧悠さん(推し)を見つけてさらに驚く。
「これは行くしかないだろう。」となるまでに時間は必要なかった。
さて、ここからは会場の雰囲気がわかる程度に写真を載っけていく。
ファーストインパクト大切派は、気をつけて先に進んでね。
会場の様子
▼ポスター / ポストカード展示ゾーン
改めて「あぁぁぁぁ」となる年表。年表つくってくれるの最高。
色味やレイアウトでも時代を感じる。
どれも見れば見るほど…(時間が溶ける)
MATSUYA GINZAにも足を運ぶ理由ができた。
▼映像展示ゾーン
見方ガイドが丁寧に用意されているの素敵すぎでは。
立ち見と座席とが展示によって意識的に区切られているのも良い。
1人あたり2分程度、4名?の映像をループ。
(10分かからないでループするので、来場者を良いペースで流せる)
3面の使い方がまたにくい。
└ 3面ごとに映像を分けたり、一貫させて見せたり…
構図の決め方が絶妙。
└ 顔のアップ、手元、空間の切り取り
└ カメラ撮影:定点、手持ちを組み合わせ
▼原画展示ゾーン
26名分、ずらり。
原画の展示には変わらないが、人によって展示内容が本当にバラバラなのが面白い。
テキスト、イラスト、モック、折り紙、工具、おてもと、空から吊るされた布、紙…
私の生まれ年の記録。
私が意識せず手にとっていたあれこれ。
こんなにもデザインがそばにあったこと、かつての私は知らない。
こんなにも考え抜かれたことを知って、今の私は考えてしまう。
見るだけではなく、触れるものが中央に配置されているあたり、展示の順番もめちゃくちゃ計算されていると思った。
壁面に映し出された映像はあまり見られていない印象だったけれど、会場の椅子で休憩している時に丁度目に入る。なるほど。
写真からも伝わるかもしれないけれど、来場者は20後半 - 50代男女(たまに小学生くらいの子供)がメインな印象。
服装や持ち物から見ても、デザインやアートに興味を持ったり関わったりしているだろう人ばかり。
アジアやヨーロッパ系の人もいた。
彼らは何をきっかけにこの展覧会に足を運んだのかとても気になる。
もしかしたら会期後に来場者データを公開してくれ…ないか。
図解する力って本当にすごい。
私が今いちばん求めている部分かもしれない。
線が…気持ちよすぎて危ない。(思わず声が漏れた)
機械なのに人体。
…今思えば最初から最後まで声は漏れていたんだった。
ドーパミンもダダ漏れ。
▼エンディング
26名、怒涛の原画の後には、ポッドキャストへの案内と椅子の展示。
さらには文庫まで。贅沢の極みかよぉ。
ありがたみが止まらない。(積んでいる本もあった。読む)
アンケートも日本語と英語と用意されているし、アナログでもウェブでもどうぞって。
学習ポイントが多すぎて追いつかないのでは。ありがてぇ。
推せるところ
撮影可能+SNSでシェアを促しているところ。
noteがあるのがいちばん刺さる。
映像ゾーンは録画NGだったはずだけど、静止画はOKだった…よね?
(ダメだったらこっそり教えてほしい)
いつもならInstagramとTwitterで簡単に感想をまとめて終了のところだけれど、noteマークに誘導されてしまう。
何より、140文字にまとめるのが難しかった。
気になった方は
是非とも。
「こいつはいけねぇ」と口角が上がる事間違いなし。
会期が長いの最高ですありがとう。
(しかし気を抜くとすぐに終わっている不思議)
私も、もう一度足を運びたいと思う。
ユカイな人たちを誘ってみようかなぁ…彼らの視点も知りたい。
P.S. ドーパミント!が2010リリースなんて信じられる?