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セカンドハウス  『障子張りと5月の庭』

いわゆる『別荘』を英語にすると、『villa』や『second house』と言われるようだが、それぞれ若干ニュアンスが違うらしい。
こちらは、豪邸でもないし、バカンスで泊まっているわけでもないから、どちらかかというとやはり『second house』の方が近いだろう。
そう、いわば今の自宅の『離れ』的な存在。
今のところ、週末行って、作業して珈琲を飲んで帰ってくるというルーティーン。

second house

キッチン、水周りの大規模リノベもまだ見積理段階であり、5月の作業は極めて地味な『整え』作業であった。

まずは、障子の張り替え。
子供の頃親の手伝いをした記憶があるが、おぼろげな記憶にしか過ぎない。
今回自分で材料を調達し、いざ作業をしてみると『綺麗に貼るコツ』まで掴めたのは、結局『最後の一枚』であった。

障子の張り替え

『障子張り』のポイント
1.障子を剥がす時は、市販の『障子はがし剤』よりも水スプレーをたっぷりかけた方がよく剥がれた。また元々のノリの違いで剥がれやすさ、剥がれにくさが違いがでた。
2.ノリの出口キャップの形状で塗りやすさが違う。また、『アク』が出ないノリを選んだ方が良い。マスキングするとノリがはみ出ない。
3.貼る時は、長辺の端を合わせて反対側を持ち上げて、短辺で空気を逃しつつ、ややテンションかけながらなぞる。

障子ののりづけ

今回は、友人夫妻に手伝ってもらい、お陰様でこの地味な作業を乗り越えることができた。細かいノリ落とし作業や貼るときにやや緊張感も伴うことから、意外に集中力を必要とするので、パートナーとの二人での作業はかなり煮詰まったと思う。

その他、苔やらなんやらで酷く変色していた玄関アプローチを『ケルヒャー』でクリーニング。ピッカピカの元のセメント色に生まれ変わった。
綺麗なことはいいこと。しかし、背景の建物外壁の経年劣化との対比が微妙。また、お互いが馴染んでくる時間もまた必要だ。

さて庭は、新緑に覆われ、落ち葉の自然マルチングと木陰で、やはりあまり長い雑草はお陰様で生えてこない。
そしてヒメシャラ以外の大木2本とも白い花をつけ、欅ではなく『エゴノキ』と判明。
こんな見上げるような大木のエゴノキ、これまで見たことがない。
もうこれは、ヒメシャラ共々『財産』。
アンティークやビンテージと同じで、成長する時間は買えないものだ。

ヒメシャラとエゴノキ

地表はこのようは状態で、落ち葉のマルチングの上に地を這うヘビイチゴ。
どんどん蔓延って雑草を押さえておくれ。。。

ヘビイチゴ

先月末少々植栽した柏葉紫陽花、ギボウシなどは、やはり『鹿の食害』にあった。
周囲には既存の沢山の新芽や新しい葉っぱがあるのにどうしてこれだけ。
やはり新しいモノを試食してみたかったに違いない。
というわけで、自然に抗うことなく、このまま庭は『樹木と原っぱ』だけにすることに決定。
草刈りも根本までではなく、あっさりと表面だけにし、刈った草もそのままにしてマルチングする。

草刈機を回し続けると振動で暫く腕のプルプルが止まらなくなる。
久しぶりにライカを持ち出して作業後に撮影しようとしたら震えが止まらなくて大変だった。
多分、その日の写真は全部ブレているだろうと思う。

久しぶりのライカ

<家具紹介>
スツールが2脚欲しくて、色々ビンテージ品を探してみたのだが、この家の雰囲気、価格や座面の高さ、使い勝手を考えて秋田木工、剣持勇no.202にした。
表面が繊細な竹で編まれているせいか、飴色に変色したビンテージ品はなかなか数も少ない。しかし長く愛されているこのスツールは現行品でも販売されている。
網の間を光が漏れて、とても美しい。
赤ちゃんの肌のようなライトブラウンのこの椅子を時間をかけて育てていこうと決めた。

秋田木工 スツールno.202

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