セカンドハウス 『夏時間』
もう、お盆というのに未だ暑さ止まず。
都会に比べて2℃ほど涼しいこの場所も、30℃超えは流石に活動意欲を奪う。内装工事の間できなかった草刈りを全身滴る汗と共に短時間で済ませ、急げ!屋内退避だ。
新たに仲間入りした椅子でクールダウンするも今度は西日が暑い。
この椅子のカラーがちょうどこの家に似合いそうだったので、記念に購入。
デザイナー新居孟氏による1970年に誕生した『カレーライスのような椅子』と言われる名作、折りたたみロッキングチェア。
シンプルで座り心地が良く、長気に渡って愛される理由がわかる。
さて、マンションと比べてかなり断熱も弱い45歳のこの一軒家。
風通しが良く設計されているとはいえ、真夏はエアコン無しにはいられない。友人の家でSWICHBOTを使っていて良さそうだったからここに導入した。
お陰様で、滞在していない時でも遠隔で温度変化がわかるのと自動でエアコンを操作できるようになった。
しかし、常駐していないので、行った時には暑くても空気は入れ替えたい。
仕切りの少ないこの家は、エアコンのききも悪く、とにかく温まった空気をどのように逃していくかが課題だった。
エアコン吹き出し近くは建具で仕切り、遠くの一部は窓を明け、サーキュレーター3台で窓外に向かって空気を排出。
先住者の残した昭和な扇風機もまだ現役で稼働。
また、『京町家』の中庭を使った冷却方法を真似て、玄関や北裏庭には水を撒き、気化熱で涼しくする方法を試みた。
8月に2度通って、ようやくいい感じの空気の流れが掴めてきたような気がする。
問題は、キッチン。
家の中で屋根が一番低くなっている場所で、西日も入り空気の抜けが悪い。
システムキッチンが完成したので、台所道具や食器をしまう作業をしている間、暑さでもうクラクラになりそうだった。
そしてこの汗が止まらないキッチンで料理した記念すべき一品目は、道の駅で調達した野菜による冷やし中華と茹でとうもろこしとなった。
うっかり塩を忘れて、やや甘味が引き出しきれなかったトウモロコシだったが、まずはようやくキッチン完成、という安堵感と共に噛み締めた。
暑い時には、かえって熱い珈琲の方がさっぱりするもの。
定番となった『しろくまアイス』と共に、またキッチンに入って西日を浴びながら珈琲を淹れた。
そしてまたニーチェアでぶらぶら。夏時間が過ぎてゆく。
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