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初夏の古民家を訪ねて

ようやくGWが去ってくれた。
この1ヶ月、グループ展への参加や仕事、別荘の改装などが折々にスケジュールに組み込まれ、休んだ気がしなかった。
楽しい日もあったけど、五十肩もずっと痛んでいたし、翌日があるから思いっきり動けずセーブ運転。
また、アルバイトへ行っている先は景勝地であるため、普段にも増してどっと観光客が押し寄せ、普段は起きないような様々な不具合等々。接客業は目で笑いながら、怒っていた。

というわけで、久しぶりに開いたnote。
まずは、現在西伊豆の別荘改装を手伝ってくれている、友人の古民家を久しぶりに訪ねた日のことについて。

細やかな友人による、庭の花で花手水でお出迎え

友人はこの家を購入して暫くは、いわゆる二拠点生活をしていた。
『二拠点生活』という言葉が世の中で出回る前からだから、もうだいぶ前になると思う。
別荘の改装が始まる以前は、私たちも一月から2月に一度訪れ、作業後のBBQを楽しみに、庭の梅の収穫やら、家の改修のお手伝いを少し手伝っていた。

ただ、やはりこの二拠点生活というものは、そんなに改修も捗らないものだ。毎回BBQの際に、色々と構想を聞かせてくれていたものの、少しづつの変化で数年経っても目立った変化は起きていなかった。
特に果樹園にしようと色々植えた庭の柑橘類は、鹿や猪の被害で未だになかなか成長も阻まれている。夜にバリケードを軽々超えて山からやってきて、目を光らせながら葉っぱをムシャムシャしているらしい。
そんなこんな色々あって友人も決断したのか、数年前に二拠点を辞め、ようやく晴れてここの住民となった。

そしてパンデミックも開けたGW初日、久しぶりに訪れたらなんとまあ、大きく変わっていたことか!
イタリアの庭のような外のテーブルエリアには、爽やかな初夏の風が木陰を吹き抜けている。庭全体が美しく手入れが施され、同行した犬達が嬉しそうに思い切り駆け回り、はしゃぎすぎて池に落ちる始末。

別荘改装の強力なメンバーである友人は、外構や庭のプロ。本腰を入れればこんなにも綺麗になるのだ。
ようやく整い始めた別荘と比べると段違いな整い方で、ちょっと悔しかった。

イタリアのような庭景色

さて、ここでのランチにワクワクしつつも、美味しくいただくためにまずは身体を動かしてからとしよう。
6月の収穫が迫った梅の実の摘果を手伝いつつ、『火起こし隊』によるBBQの準備。梅の葉の向こうから朦々と煙が上がってきた。

ややピンボケですが、梅の摘果中。

本日のランチは『海鮮焼き』。
イカに帆立に貝に海老。下田では金目鯛は外せない。
それから、この季節はやっぱり皮ごと焼くホクホクとした空豆よね。
全員夢中になっていただいたので、画像なし。

そして、いつもの珈琲の準備。
昔のキッチンは、いつの間にか天板がタイル張りにリフォームされている。

珈琲タイム

満腹な胃を濃い珈琲で中和しつつ、庭でまた今後の別荘の改修作戦会議。
あっという間に陽も傾いて、曇り空。少し寒くなってしまった。

来月は、いよいよ梅の収穫手伝い。
そして、庭にはこんなものまで。
古い釜戸を利用した、『ピザ窯』だ。

古い釜戸を利用したピザ窯

食べる楽しみは尽きることがない。
濃い珈琲でも解消できなかった胃もたれを抱えつつ、そして蛇行する山越えに少し調子も悪くなりつつ、帰路についた。


本日の花は『シラー』。
外のランチテーブルの脇に咲いていたのを生けさせてもらった。
古民家の歪んだガラス越しの光でマジックがかかる。

シラー



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