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時間旅行

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アンティーク、珈琲、レトロな喫茶店、クラシック建築など。心地よい時間の過ごし方、古くて美しきものへの時間旅行
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#古道具

短い夏の時間旅行 NIKKO KANAYA HOTEL

暑中お見舞い申し上げます。 さて、今年も日光金谷ホテルにてランチをいただいてきました。 昨年の記事はこちら。 前回は、車移動でしたが、今回は電車利用です。 しかも、神奈川西部より日光日帰り。 一体、なんの電車に乗ればいいのやらと調べたら、東武特急、JR新幹線、JR特急と3つの方法があります。余計に迷ってしまいました。 そして今回は時間の制約があり、東武特急を選択しました。料金も一番安かったと思います。 東武特急乗り換えの北千住駅へ行くために、上野から途中初めての常磐線に乗

アンティークと古道具の棚

連続猛暑日。 海辺の景勝地で屋外作業して、休日は通勤なのに観光客の渋滞に並ぶ。 この夏いくつか行きたい展覧会あれど、都内の人混みも暑さも流石に耐えられない。そして首肩も痛めてリハビリ中となれば、休日は引きこもるに限る。 だったら家の中をできるだけ居心地良くしようと、断捨離も兼ねて、書棚から本を撤去し、収集した古道具やアンティークでディスプレイした。 実はこの『ディスプレイ』が愉しいのだ。 素材で並べる、古道具の目的でまとめる、雰囲気で合わせる、など。 『ああでもない、こう

手のひらで感じる時間

古いモノを見たり、収集することがいつしか趣味になり、初期の頃は有田焼から鍋島焼、印判皿、豆皿集め、という、カメラの『レンズ沼』と同じの陶器の『沼』にはまりかけた。 ある時、『こんなに使わない数持っていて先々どうするの?』とハッとなり、このままだと収集も収拾がつかなくなりそうだったので、模様は『浜千鳥』に限定、鍋島焼のいいものを最終的に一点手に入れて、一旦休止とした。 その後は、仕事でもある花をいけるために使えそうな『古道具』収集に移行していった。いわゆる『見立てる』という

1月の古民家だより 冬イチゴ

『ほら、冬イチゴ。』 暮の戸外での昼食準備中、古民家に住む友人が、庭から摘んできた野苺を片手に、『焚き火も用意できたから』と台所に戻ってきた。 小さな実を枝からそっと外し、冷蔵庫からバター、フライパンをガスにかけ、手際良くあっという間に『甘酸っぱい苺ソース』の完成。 『炭火焼の鴨に合うんじゃないかな。』 その苺は、外のテーブル脇の石垣に生えていた。 それは、ひっそりと葉っぱの下に隠れながら蔓の先に小さな実をたわわにつけていた。 陽にかざすと透き通るような美しい赤。 『器に