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セカンドハウス

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古き良き昭和の別荘リノベーション記録。
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#今月の振り返り

セカンドハウス プロローグ 『イサムの家』

人生には、いくつかの大きな転換期が訪れる。 若い頃は、夢や希望に向かって飛び込み台に上り、躊躇なく先の見えない深い水の底を目刺して飛び込んでゆくものだ。 半世紀以上歳を重ねるとこれまでの経験からその怖さや痛みも想像でき、それが逆に『あだ』となり、熟慮を重ねた上に踏みとどまることが多くなる。何らかしらの大きな『きっかけ』がないと動けないものだ。 昨年の父の死を目の当たりにして、健康寿命を考えるようになった。 『あとどれくらい何ができるか、やり残したことはないか。。。』 植

セカンドハウス 『猫を連れて』

『少しまだ暑いかなあ。また沢山汗かいちゃうのかな。』と、少し痛めている重い腰を上げて、草刈りに庭に出てみたら、あれ?嘘のように涼しい。 作業の手を止めて、両手を上げてバンザイ。 初秋の風を味わった。 庭のコナラの木にドングリ発見。 酷暑の続く中、ほど遠い思っていた秋がようやく訪れたようだ。 ヒメシャラの葉もだいぶ落ちて、枝の間から透けて見える空も秋の青だ。 さて、いよいよ9月。セカンドハウス を購入して6ヶ月が過ぎた。 荷物出し、家具入れ、内装工事と準備期間を経て、キッチン

セカンドハウス  『障子張りと5月の庭』

いわゆる『別荘』を英語にすると、『villa』や『second house』と言われるようだが、それぞれ若干ニュアンスが違うらしい。 こちらは、豪邸でもないし、バカンスで泊まっているわけでもないから、どちらかかというとやはり『second house』の方が近いだろう。 そう、いわば今の自宅の『離れ』的な存在。 今のところ、週末行って、作業して珈琲を飲んで帰ってくるというルーティーン。 キッチン、水周りの大規模リノベもまだ見積理段階であり、5月の作業は極めて地味な『整え』作