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真実は利益にならない

様々な投資の中で、好材料を受けて株価が下落し、悪材料を受けて株価が上昇するのをみて疑問を抱えたことはないだろうか。マーケットの中で事実や理論を無視した動きをするのをなんとか理解しようとして悩んだことはないだろうか。実際のところ投資の世界ではそういった事実はあまり意味がない。重要なのは現実の認識なのである。実際に起こった事象が相場を動かすことはほとんどない。投資家が総体として事実をいかに認識することが現実であり、相場を動かす真の力なのである。そして何よりこれがトレーディングを困難なものにする事象である。

投資をする上で決して株価に賭けることはしない。株価に賭ける者は頻繁に負ける。勝つためには他のマーケット参加者が株価をどう「感じる」かに賭けなければならない。なぜか最終的に株価を動かすのは「人間」であり、人間の感じ方や感情が問題になってくる。だがご存知のとおり、人間はこの世に存在するいかなるものよりも予見し難い存在である。したがって今後好材料を受けてはるかに上回る好業績を発表したとしても、その相場が上昇すると盲目的にみなさない方が賢明である。もちろん逆もまた真なりである。

次に示す事実を決して見失ってはならない。我々は相場ではなく人間を取引するのである。

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