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コーチングとの使い分け。「Driving Question」が、オックスフォードで始まります。

港屋のオックスフォード進出が決まりました。

「Driving Questionを持つ」という提案がじわじわと広がりを見せ、昨年はミャンマーに、今年は本格的にイギリスで始まります。オックスフォードではこれから先も日英対応で継続的にサービスを提供していきます。

Driving Questionとは何か

別の記事にも書いたことがありましたが、Driving Questionは「自分のエンジンになる『問い』を見つけるコーチングプログラム」です。

通常のコーチングは、コーチから問いをもらって思考の変容を起こします。Driving Questionは、自分を探求的に動機づけ続ける問いを、コーチと一緒につくります。脳内コーチを持つイメージです。

ちなみに私は次のような問いを持ち、ユニセフや保育園、幼稚園でインターンしたり、人材サービス企業やコーチングの会社で働いたり、起業したりしてきました。

どうしたら、生まれた環境を乗り越えて、才能を発揮できる人が育つの?

Driving Questionは港屋のオリジナルコンテンツですが、このアイデアが生まれた背景は3つあります。

逆算するコーチングでも、行きあたりばったりでもないスタンス

「コーチング」は目標達成や、他者との関係性を育む力。
私はこの10年間、プロコーチとして多くのリーダーの挑戦に寄り添ってきました。そこで日々聞こえてきたのは、「ビジョンや目標を持つことの難しさ」に悩む声。「私は誰なのか」や「私は何をしたいのか」がはっきりしている人は、驚くほどに少ないのです。たとえリーダーという立場にあっても。

一方、私自身の起業や経営視点からの気づきは、「ビジョンや目標を持たない選択肢もあること」でした。行きたい方角はあるけど、最適解は都度変わる。状況も変わる。リソースも変わる。そこに本当に「クリアなビジョンや計画」が必要なのだろうか?探求しながら歩むことを肯定できないのだろうか?

Driving Questionは、「目標を持って達成するためのスキル」であるコーチングを自己否定してみることから始まりました。

手段や職業の寿命は無視できない

もう1つの理由は、「従来のキャリア構築のあり方」への違和感でした。

中高生や大学生の授業に関わるようになり、キャリア教育が「今ある職業から選ぶ」ことが前提になっていたことにも、強い違和感と危機感を感じました。5年後、10年後のことは大人でも正確に予測することは困難です。今ある職業が「この先もずっとある」という前提で、将来設計を「させる」ことがいかに危険なことであるか。

コーチングのクライアントにはキャリアに悩む方も多くいらっしゃいますが、そこでも多くの意思決定は、既に知っていることや世にある手段からなされ、手段を目標として設定していました。手段が目的化することはままあるし、最終的には「生きるために」に落ち着くのでその議論は尽きないものです。しかし中には、他者が言う正しさや諦め、不安の回避から、決定が「意思」と切り離されていることもありました。

「いつかなくなるかもしれない」流れにあえて身を置く危険性はもちろんですが、そもそも人が共感し、応援したくなるのは手段に対するものではありません。その先にある、個人からにじみ出る意志や情熱です。手段や解決策ばかりが先行しがちなのは、ビジネス指標での成功基準だけが優先されているからです。

当人もその状態のまま働き続ければ、社会側、あるいは会社側のニーズと個人との接点が見いだせずに認知的不協和が起こり、その違和感はストレスに変わります。

ここに、「常に最適解を問い直す」スタンスが必要だと考えました。

持続可能であるために

そして最後に、私自身の個人的な背景があります。私は大学の卒業論文で、ESD(Education for Sustainable Development)を研究しました。

現在はSDGs、当時はMDGsがキャンペーンとして行われ、私たちが将来世代に渡って生活し続けるために必要な改善項目が明らかになっています。ESDは、持続可能性の視点を持ったチェンジメーカーを育む教育の役割を担います。

SDGsは地球の存続のために「やるべきこと」を教えてくれますが、私たち個人がここに本気で取り組む動機となる「なぜやるのか」までは与えてくれません。

一人ひとりがあらゆる意味で「よく生きる」ためには、社会からの要請だけでなく、個人の「取り組む意義」や「志との接点」が必要です。意味を感じないものは、継続されないからです。

Driving Questionが、答えのない不確実性の高い社会の中で、それでも志を持って歩み、社会との接点を発見し、すこやかに行動し続ける一助になることを願っています。その総和として、今よりもっと良い社会になりますように。

オックスフォードという人の入れ替わりが多い街で、変化適応しながら自分らしさを見つけたい人たちへ。ロンドンやオックスフォードにいらっしゃる方、まずは2/17か21の問いをつくる体験ワークショップに、足を運んでみませんか?


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港屋株式会社 代表取締役/コーチ。一人ひとりの「挑戦のストーリー」を支える環境をつくることをミッションに活動しています。コーチングで「人とチーム」を支える事業、「Driving Question」プログラムなど。ミャンマーやベラルーシ、オックスフォードでも仕事しています。
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