11月の写真日記

画像1 20年以上前に住んでいたあたりに来てみたら、当時はなかったビルのガラスの壁に黄昏が映っていた。
画像2 同じところをぐるぐる回っているように見えても、私たちは少しずつ上昇している。
画像3 住宅街に掲げられていた万国旗。みんなが仲良くできれば良いのに、自分とすら折り合うのは難しい。
画像4 通り過ぎたバンの窓に都会のオアシスのロゴ。誰もが見知らぬ人だけれど誰もが知っている人のような。
画像5 10年以上通っている道なのに、初めて公衆電話があることに気がつく。100円玉を握りしめているあの日の私はいなかった。
画像6 いつも同じ場所にいる地域猫。毎日話しかけていたら、今日は返事をしてくれた。
画像7 命の重みのように完璧に美しい寒椿。金網の向こうから子ども達の声が聞こえる。
画像8 椿は冬の控えめな女王。「年を取れば木の花が好きになるよ」と昔、母が教えてくれた
画像9 友達の家に遊びに行った。障子に籐椅子。不在という名の存在。
画像10 後ろから撮られているとは気づくまい。

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