2020年に半年あまり使っていたけれど、流り病で外に出るのが憚られるようになり、夏過ぎには手放してしまったSIGMA fpを2024年初頭にふたたび手に入れた。どうしてまたほしいと思ったのか定かではないのだけれど。
2020年夏といえば、母が急激に認知症になっていることがわかり遠距離介護となり、その半年後には父が死んでしまい4匹の猫と無人の実家が残されるという家族のオオゴトにひとりで立ち向かう日々の始まりだった。
この年始に飛行機に乗って母の見舞いに行き、ふと自分が3年分、年を取っていることに気がついた。世界と自分の行く末を、リアリティをもって考えなくてはならないと思った。私自身にとっても時間は有限なのだ。