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天津祝詞

天津祝詞あまつのりとは、神道の祭祀において、神さまに対して奏上する祝詞の一つです。この祝詞は、神道の世界では禊祓詞みそぎはらえのことばとも呼ばれています。

天津祝詞は、自身の悪しき罪や穢れなどを清め、穏やかな幸せを手に入れることのできる言葉です。心を込めて丁寧に唱えることで、神様にお伝えしやすくなるとされています。

高天原たかまのはら神留かむづまり
神魯岐かむろぎ 神魯美かむろみ命以みこともち
皇御祖神すめみおやかむ 伊弉諾尊いざなぎのみこと
筑紫つくし日向ひむかたちばな小戸をど阿波岐原あはぎはら
御禊祓みそぎはらたまとき生座あれませ
祓戸はらえど大神おおかみたち
諸々もろもろ枉事罪穢まがごとつみけがれ
はらたまきよたまへとまをことよし
天津神あまつかみ 國津神くにつかみ 八百萬やおよろず神等共かみたちとも
あま斑駒ふちこま耳振みみふてて
聞食きこしめせと
かしこかしこまを



注1・天津祝詞の「天の斑駒の耳振り立てて」の部分については、資料によって省略されることがあります。これは、神道の流派や地域によって祝詞の内容が若干異なるためです。

注2・天津祝詞を唱える際の作法は、神道の流派によって若干異なることがありますが、一般的な手順は以下の通りです。

  1. 二拝(お社や神棚に向かって2度、深くお辞儀をします)

  2. 天津祝詞を奏上(天津祝詞を心を込めて読み上げます)

  3. 二拝(再度、2度深くお辞儀をします)

  4. 二拍手(「ぱんぱん」と2度手を叩きます)

  5. 一拝(最後に1度、深くお辞儀をします)


天津祝詞のなかにある伊弉諾尊が禊をした話について

伊弉諾尊いざなぎのみことが、黄泉の国から逃げ戻って禊をした池は、宮崎県宮崎市の江田神社の近くにある「みそぎ池」(御池)です。
禊の時に生まれた三柱の神が以下の神々です。

天照大御神(アマテラスオオミカミ)太陽の神であり、日本神話における最高神です。伊弉諾尊が左目を洗った際に生まれました。
月読命(ツクヨミノミコト月の神であり、伊弉諾尊が右目を洗った際に生まれました。
佐之男命(スサノオノミコト海や嵐の神であり、伊弉諾尊が鼻を洗った際に生まれました。


御池とか、天岩戸神社とか。そういえば行ったよなあ(遠い目)