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俺はメンヘラである。激重である。

 俺はメンヘラである。激重である。 特に自分から好きになった人に対してはその傾向が強く出るようだ。 前の彼女もそれが原因で別れた(と俺は思っている)し、恋愛面に限らず、日常会話でも余計な傷を負う羽目になっている。認知が歪んでいるのだ。
 多角的なものの見方が出来ない。物事の一面のみを強く捉え(しかもそのほとんどが本人にとってネガティブな捉え方である)、それが行き過ぎるとありもしない罪を自ら作り出し、薄皮の正義の仮面を被っては無辜の人を糾弾する。

 人のことを思いやるという能力が欠けているのかもしれない、と思った。

 過去を振り返ってみれば、どれだけ意識して、考えに考え抜いたとて、それは思いやりではなく、極めて自己中心的な欲望でしかなかったということがほとんどな気がしている。もちろん俺は多数回にわたって他人からの思いやりを受け取ってきたと思う。しかしその善意を当たり前のことだと認識している限り、俺が人のことを思いやるということは不可能だろう。

 思いやりを思いやりと正しく認識するというのは、辿ってみると「結局人と人は理解し得ない」というところに着地する気がしている。

してもらって当たり前ではない。

 わたしとあなたはどれだけ関係が深まろうと、結局他人同士でしかなくて、でもその「他人」に不快な思いをさせたくない、という気持ちが思いやりだと思っている。自他の境界線があいまいで、「人と人は他人同士」ということを真に理解できていない人間にとっては、それをうまくのみ込むことが出来ないのだと思う。これは理想を追い求める俺みたいな人間に多いのかなと思うけれど、「努力に努力を重ねれば、お互いに分かり合える日がきっとくる」なんて妄想に縛られているパターンもありそうだ。

「わたしのことは考えなくていいから」というのを出来るのだとしたら、それはきっと思いやりで、愛だろうし、そこが現時点で俺が目指すべきところなのだとも思う。


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