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「ワクワクする会社」を目指す中小企業経営者のための本2

はじめに


※『ワクワクする会社を目指す経営者のための本』を読んでからお読みください。

今はとても複雑で速い流れの中で『個人』が給料だけではなく、満足度を高める時代になっています。
その流れはこれまでの『普通』と違うため『これまではこれで良かったから』が通用しなくなっています。
そんな時代にワクワクしながら仕事をしていく、会社を経営していくという一助になればと書いてみました。

冒険の書1(仲間づくり)


ビジネスは一人(一法人)で行うものではなく味方を作っていく冒険と思っています。
味方?と思われた方は以下を見てください。

1.従業員:労力と技術を提供してくれる人
2.取引業者:サービスやモノを提供してくれる人
3.資本家:資金を提供してくれる人
4.顧客: 個人や法人のサービスやモノを良いと思い購入してくれる人

このように捉えられている経営者の方が中にはいらっしゃると思います。
サービスが突出していたり、モノが唯一無二であったり、経済が成長している時代であれば上記の考えで普通にうまくいくと思います。

しかしこれでは、経営者の独りよがりになってしまうことがほとんどです。
私も昔はこのような西洋的で資本主義的な考え方で仕事をしてきました。
しかしこれでは変化の激しいこの時代には即しておらず、若い人には理解されず、持続可能ではないことに気づきました。

ではどのように仲間を作っていくかです。
少し考え方の角度を変えてみます。
現在どの様な会社でも行われている目的と目標の共有を組み込みます。

1.従業員:個人や法人の目的や目標を理解し、目的を達成させるために労力と技術を提供してくれる人
2.取引業者:個人や法人の目的を理解し、サービスやモノを提供し目的を達成させる人
3.資本家:個人や法人の目的を理解し、資金を提供し目的を達成させる人
4.顧客: 個人や法人のサービスやモノを良いと思い購入し続けてくれる顧客

このように目的や目標を共有することで、何故や何の為になどが共有されることでそれぞれの関わりのある人が少し近づいてくれます。
しかしこれでは短期的な関わりしか生まれず持続可能とは言えません。

そこでビジョンの共有です。
ビジョンは、『長期的にどの様に社会と関わりあう会社になる』のかを共有するための経営者が掲げる旗です。
ビジョンを達成する為に行動指針があり、目標や目的を達成させる為の仲間を作っていきます。

この流れでもう一度関わりあう人たちの定義付けを行うと以下の様になります。

1.従業員:個人や法人のビジョンを理解し、目的を達成させるために労力と技術を提供してくれる仲間
2.取引業者:個人や法人のビジョンを理解し、サービスやモノを提供し目的を達成させる仲間
3.資本家:個人や法人のビジョンを理解し、資金を提供し目的を達成させる仲間
4.顧客: 個人や法人のサービスやモノを良いと思い、ビジョンに共感してくて購入し続けてくれる仲間

この様に関わる人が仲間になりました。
しかしこれを成す為には『相手を知る』こともとても重要で、相手の知り理解することで強固な仲間となります。
自分の価値観だけではなく相手の価値観も尊重しつつ仲間と作り上げていくことを強くお勧めします。
全てワンピースを見て感じたことなので、詳しく感じたい方はワンピースを読んでみてください。

冒険の書2(ビジョンって何?)


ここでは、ビジョンを以下の様に定義したいと思います。
ビジョン(Vision)= 将来の理想的な状態を表したもの

https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/ar16j/ar16_27.pdf

(株)オムロンのSINIC理論がとてもわかりやすかったのでこれを元に説明していきます。

経営の羅針盤 SINIC理論より

オムロンでは未来をこの様に可視化されています。
その中で2030年までに以下の様な状態になていたいということを示されています。

オムロンではSINIC理論にある経営の羅針盤で超長期を見つめ、2030年までの中期で"どの様な状態になっていたい"かを掲げていることがわかりますね。

この様に経営者は夢を語り伝えていくことがとても大事だってことですね。
まずは経営者自身がワクワクできる夢を持つことがとても大切であるってことですね。夢を語れなくなったら(現状維持)普通に旗振り役は変わった方がいいと思ってます。それくらい夢を語ることは大事だってワンピースの中で黒ひげも言ってました。

ビジョンを掲げ共有することで従業員は思いに共感しやすくなり、同じ方向を向いて仕事をしてくれる様になります。


冒険の書3(行動指針)


行動指針は前回の『ワクワクする会社を目指す経営者のための本』にも書いた例題を再掲します。

以下にある様に、どの様な行動が、企業の中で価値を生み出すのかを示すことが大切です。
感じてくださいって考え方では多様性の時代では淘汰されていきます。
ここでも大事にしていることを共有しましょう。

行動指針の例

リサーチを重視する
どんな業種でもリサーチが重要。顧客のニーズや市場のトレンドを理解し、状況に適応する。

効率的に働く
ただ頑張るだけではなく、効率的に働いて成果を出すことが重要。時間とリソースを最適に活用し、目標達成に向けて進む。

解決策を考える
「できない理由」よりも「できる理由・方法」を考えることで、成長が加速する。チャレンジする精神と創造性を大切にする。

成果を重視する
作業だけでなく、成果につながる仕事を優先することが大切。売上や利益向上など、目標に向けた行動を重視する。

迅速な対応が信頼を生む
レスポンス(返信、リアクション)の速さが信頼につながる。迅速かつ適切な対応を心掛けることが大切。

本質にフォーカスする
全てにおいて本質を捉え、直結した行動を優先することが実力につながる。表面的な成果ではなく、根本的な問題解決を目指す。

業界知識を磨く
業界に関する知識やスキルを常に磨き、最新の情報やトレンドにアンテナを張る。自分の専門分野において、常に成長し続ける姿勢を持つ。

多様性を認める会社で管理職によくいる上司の例として、
上の意見を汲み取り、下の意見も汲み取り、結局何もできていないという事象が見られます。
汲み取ることはとても大事ですが、スタートです。
しかし汲み取ることがゴールになっていることがあるかと思います。
この様な時に指針が役に立ちます。
何を正として、何を評価するのかを共有していくことです。

ビジョンを達成する為には行動を起こすしかないです。
しかし行動がビジョンの方向とマッチしていなければなりません。
その為にどの様に動いていく方が良いのかという指針を示すことが大切になります。

行動指針を張り出し(OPENにし)共有することにより、従業員は意識し行動してくれるので、より頼もしい仲間となります。また顧客はそのサービスや商品に期待を抱いてくれます。


冒険の書4(KPI)

Key Performance Indicator(主要業績評価指標)の略で、ビジネスや組織の成功を測定するために使用される定量的な指標です。
と、書いてありました。

まあビジネスをやられてる方なら聞き馴染みがあることと思います。
要するに定量目標が必要ですよね。ってことです。
下記に顧客満足度を図るためのKPIツリーの例を記載します。

目的:顧客満足度の向上の例
 KPI:顧客満足度
   KPI:顧客の評価スコア
    KPI:商品の品質
     KPI:製品の欠陥率
     KPI:製品の返品率
       KPI:サポート品質
     KPI:問題解決時間
     KPI:問題解決率
   KPI:顧客満足度の理由分析
    KPI:商品の評価
     KPI:商品の満足度
     KPI:商品の信頼性
    KPI:サポートの評価
     KPI:エージェントのフレンドリー度
     KPI:エージェントの知識

目的をできるだけ(可能な限り)細分化数値化できる様にしましょう。
そして従業員に責任を持って対応してもらいましょう。
KPIはこれだけです。

大事なのは可能な限り細分化することです。
そして全員に責任を持ってもらう事です。

ビジョンを共有し、行動指針を理解してもらった上で、個人に約束してもらうことが大事です。

責任を果たせたら評価する。
できたことを評価されることで、人は認められたということに誇りを持てる様になります。

セーブポイント(まとめ)

簡単な様で意外とできていなかったり、形式だけ実行していることが多々ありますが、本質は共感して理解し行動することにより成果を出す仕組みを作り出すことです。

これらがうまくいくと組織は自走します。
そしてさらなる価値を生み出せる様になり『ワクワク』は経営者から伝染しだします。

長々と書いてきましたが、『基本のフレームがとても大事で、可能な限り細分化して全員で共有しましょう』ってことです。

次回は現在流行りのAIを駆使した形をどの様に組み込んでいくかを書いていきたいと思います。
乱文を最後まで読んでいただきありがとうございました。


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