はじめにこの記事を読んでください。
記事の内容を要約すると、「ChatGPT」がコーチングにおいて役に立つことや、自己分析を行う方法、上司が質問力を向上させることができるかもしれないということを説明しています。
便利な世の中になりましたね・・・・・
しかしこれでは一部にしか利益を生まない構造だと思ってます。
ChatGPTの能力を理解して、自分で最適解を見つけれる能力がある人には関係ないのですが、ChatGPTは質問の仕方で回答の精度が大きくブレるためユーザーの伝える力に依存してしまいます。
それはなんでなのか?GPTに聞きました。
このように質問する人間の聞き方によって回答の質が"ばらつく"ことはGPTも認識しており、日々OpenAI(ChatGPTを運営する企業)は改善を行なっています。
簡単に言えばGPT3からGPT4への変化です。
コンテキストを読み取る精度や曖昧さなどを適宜補完する機能するようになりました。
しかし、これでも各々の"ばらつき"の補完は無理です。
回答品質のばらつき (Default (GPT-3.5)使用)
1:背景と事象を投げかける場合
これの質問はコンテキストを理解してくれたから伝わったようです。
2:少し簡略化した場合
まだ普通に回答が来ますね。
3:事象のみを質問した場合
ここまで簡素化されると、同じ場所で働き、同じ認識がある人間には伝わるけどAIには認識されないってことがわかりました。
このように聞き方(伝える内容)次第では回答が違うことがわかります。
また、3番の聞き方になると、この後のChat GPTのやりとり次第で脱線してしまう可能性が出てきますね。
ここで有用となるのがプロンプトです。
プロンプトを大まかに説明するとChatGPTからの出力形式の指示です。
その指示を規格することで回答の品質が安定します。
どのようなことを学んでほしいかなどを回答への指示へ入れ込むことで、個々人専門のトレーナーが出来上がります。
ではどのようなプロンプトを理想とするのか?
1:背景情報を共有する。
先ほどの例題で挙げた部分で言えば、
"私はレトルトカレーを作る製造ラインのオペレーターです。"
この部分です。
この部分を固定のプロンプトとしてChatGPTと共有しましょう。
以下が流れです。
自分の背景を認識してくれたので、先ほど回答不良を起こした質問内容に対しても回答をしてくれました。
このように背景を認識させるプロンプトを利用することで回答精度を向上させることができます。
2:出力形式を定める
ユーザーが成長をしていくためのプロセスを入力する
まずプロンプトをChatGPTに理解してもらいます。
(一番下にプロンプトを載せておきます。)
それでは同じ質問を投げかけてみます。
回答は長すぎるので"続けて"で繋げてありますが、このような回答を作成することができます。
これはどのような内容でも出力形式は一定であるため同じステップで回答を作成してくれます。
3:Chatによる改善
2の内容をChat形式で解決します。
これまでが一連の流れでstep by stepで解決できました。
このようにOJTで実行できるのも強みです。
4:これまでの流れの振り返り評価
1〜3のステップを以下の専用プロンプトで評価します。
評価用プロンプトを入力した結果が以下となります。
フィードバックは一般的なものを適用しているので、個々人に合わせて作成することで適切なフィードバックを受けることが可能です。
このような流れでビジネスのOJTの質を上げていくことが可能となります。
最後に
これまで上げてきた例はあくまでプロセスを評価できる人間がいることが前提です。
評価できる人の思考をプロンプトに落とし込み作成し、PDCAを回しユーザーの成果を適切な人間が評価することを必要としています。
AIはシンギュラリティが起こるまでは人が使う立場になります。
なのでAIの能力を適切に理解し使用していくことで生産性をあげていくことは可能です。まずは理解していくことをお勧めいたします。
リスクについて
OpenAIは企業です。
またAIはネットの情報をもとに稼働しています。
情報の精査は人が必ず行うことが必要です。
また情報漏洩が起きるリスクについても以下のツイートを必ず認識しておくことが必要です。