![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71534656/rectangle_large_type_2_56eb37ee93995501cbc05a8ff5c5746e.jpg?width=800)
レンズ概要 3/3 その他レンズ編(旧ソ連、ライカなど)
長くなりましたが、第一回(カールツアイス編)と第二回(日本レンズ編)に続いて、最後に旧ソ連やライカ等のレンズを紹介したいと思います!
特に旧ソ連のレンズは、戦前のカールツアイスの流れを汲んでいるので、その比較という意味で集めてみました。
なお、旧ソ連のレンズは、年代によって製造している工場やコーティングが異なるため、同じモデルでも必ずしも同じ色のフレア・ゴーストが出るとは限らないので、ご注意ください。ポイントとしては、好きな作例があったら、使用されたレンズがいつ・どの工場で作られたか調べて、ちゃんとコーティングの色もチェックして、(できれば実写して)購入するといいでしょう。年代はシリアルナンバーの上二桁(N56.....ならば1956年製造のもの)で分かり、製造工場はレンズにマークが付いています。概要についてはこちらを、工場についてはこちらのサイトをご覧ください。
5 旧ソ連レンズ(3本)
(1)Jupiter-3 50mm/f1.5 (ZOMZ)(オールドレンズ)
Russian blue
— きろ (@amatoyosu) October 28, 2020
model: 水瀬凛さん@k___1ty_m pic.twitter.com/uPAFdWAcVb
Sonnar f1,5/5cmをベースにしたレンズ。細かい点は、少し変更されているそうです。
また、生産工場・時期によって、ガラス素材やコーティングが異なるそうですが、当方のモデルはZOMZ(ザゴルスク光学機械工場)で1956年に生産されたものです。ソ連製ガラスを使った、できるだけ古いものを狙ってみました。
ゴーストはコーティングの色と同じ青とSonnarらしい虹の組み合わせ。ロシアン・ブルーは、いわゆるソ連製レンズの特徴と言われている色ですね!
逆光だと色は少し濁っているような気がしますが、これはソ連製レンズに対する当方の偏見でしょうか汗 室内だとちゃんと綺麗に写るのですが。
なお、描写自体は軟調で、ポートレート向きかと思います。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42132966/picture_pc_2f312cb6a068ade945513740553b5883.jpg?width=800)
(2)Jupiter-9 85mm/f2 (KMZ)(オールドレンズ)
青と赤
— きろ (@amatoyosu) October 30, 2020
model: 水瀬凛さん@k___1ty_m pic.twitter.com/hxgPV4SRUp
Jupiter-3と同様に、Sonnar f2/8.5cmをベースにしたレンズとのことです。
ただ、写りはとてもノスタルジックで、原典となったレンズとは結構異なります。個体差でしょうか、あるいはこれも当方の思い込み?
ボケも、原典のレンズよりも少し硬めな印象。一方で、フレアは少し抑えられており、くっきりとした印象。
当方が所有しているのはKMZ(クラスノゴルスク機械工場)で1959年に製造されたモデルで、上記のJupiter-3と異なり、赤いゴーストがでます(コーティングの色も赤〜紫)。あおいとりさんも、別のモデルを使っています。
非常に長い期間製造され、製造年代の後半にはマルチコーティングのモデルが出ており、色がかなり鮮明になったようなので、機会があれば試してみたいですね〜
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42133399/picture_pc_5b1adfa4bc3d95c990556b1b6216f1a6.jpg?width=800)
(3)Jupiter-12 35mm/f2.8 (LZOS)(オールドレンズ)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42747513/picture_pc_c76655b7d775cb114415a919710dbf42.jpg?width=800)
カールツアイスのBiogon f2,8/3.5cmをベースとしたもののようです。オリジナルは使ったことないのですが、そこそこクラシックな写りで、街角スナップには良い感じです!ただ、ポトレではまだ使ったことはないです。
夏頃に買ったところ、最初はあまりフレア・ゴーストが出ないレンズかと思いましたが、1月の15時くらいに太陽を画面端に入れて撮影しましたら、冒頭の作例の通り、めっちゃでました汗
当方が所有しているのは、LZOS(ルトカリノ光学硝子工場)で、1967年に作られたもののようです。
いつかポトレで使う日が来るのだろうか…
6 その他(4本)
(1)Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II S.C(現代レンズ)
みなのん with Nokton classic 35mm/1.4 s.c
— きろ (@amatoyosu) December 21, 2020
model: 水湊のどかさん@minanon_11 pic.twitter.com/sSF6GgZ26s
オールドレンズをオマージュして作られたレンズ。特に、シングルコート(S.C)版は、ものすごくフレア・ゴーストが出るレンズとして有名。
一方で、写りについては、ある程度滲みますが、現行品らしく、透明感のある写りをします。そういう意味で少し不思議な感じの写真になります(古いガラス・コーティングを使ってて、経年劣化ひているオールドレンズは、もう少し味というか雑味がある写りなので)。
なお、一点気をつけなくてはいけないのが、画像がタル型にメチャクチャ歪むので、被写体の配置場所や構図にはかなりの注意が必要です。また、周辺減光も大きいですが、これはうまく使えば、被写体をより目立たせることができます(トンネル効果)。
また、色味も何となく独特なものがあり、好みも分かれると思います(これがコシナの色なのか、シングルコーティングの結果なのかは分かりません)。
その他の特長としては、小さくて軽いこと。使う予定がなくても、とりあえず持っていこう、となります。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42133695/picture_pc_067b6e42f84814baa5575ee4b5dea068.jpg?width=800)
(2)Leitz Summarit 50mm f1.5(オールドレンズ)
model: 小町雪さん@nadare0328 pic.twitter.com/TPcGnluuc1
— きろ (@amatoyosu) November 20, 2020
クセ玉として超有名。この記事に影響されて購入。あおいとりさんも使っています。1(1)のSonnarとの比較もしたくて、ライカ対ツァイスをやりたかったのもあります笑
ボケはぐるぐるで、写りも滲み、フレア・ゴーストも上から下から虹がバンバン出る、暴れん坊レンズです。ただ、人肌の色味が微妙。コーティングの色が日本人と合ってないか、経年劣化で色がくすんでいるか。個体差なんでしょうか。
あと、古いライカらしく、外見がとても格好いい!!
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42133959/picture_pc_d50c21b4e03760b8dbb4d6b48753482e.jpg?width=800)
(3)Tamron SP 35mm F/1.8 Di VC USD(現代レンズ)
今日もお疲れ様です😊
— きろ (@amatoyosu) February 27, 2020
モデル: 花咲るう@ruu_hnski さん#tamron SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012);#Nikon #z7#ポートレート #portrait #photography #被写体 #写真好きな人と繋がりたい #refine撮影会 #REFINEポートレートコンテスト pic.twitter.com/ULyRWJ1vsA
柔らかくも、高精細な写りで、そしてかなり近接撮影できるという点で、評判のレンズ。ただ、思わず近接しすぎて、顔にパースがついてしまいがちなのが、玉に瑕。
たまにしか持ち出しませんが、現代レンズの中でも写りが硬すぎず、バランスの取れたポートレート向きのレンズと言えます。
(4)Tamron SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(現代レンズ)
#フレッシュ撮影会 に参加してきました!
— きろ (@amatoyosu) January 4, 2020
三浦ゆきの @yuki_maruiiさんの憂いのある横顔が素敵でした。キャラは違いましたが笑#三浦ゆきの #フレッシュ屋外大撮影会#ポートレート #ポートレート好きな人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/3T3Bmx1k7f
ポートレートマクロとして評判のレンズ。このレンズラインナップだと、あまり持ち出す機会なく、花撮影専門に… Zマウントのコンバーターに、いつ対応してくれるのでしょうか。
とりあえず、ひとまずのレンズ・写りの紹介は以上で!!!
気が向いたら、更に個別のレンズの記事等を掲載していきたいと思います〜
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