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虚像と手の内

 物語の主人公みたいに、危機に瀕して謎の力に覚醒できたら良いなと思ったことが何度もあります。けれど、現実に起こるのは、せいぜい咄嗟の閃きがある程度で、物事を一瞬でひっくり返すことはほぼありません。

 だから、僕達は今あるもので生きていきます。
 自分にないものをあるように見せても中身がスカスカだし、そのうち手に入るものは今は役立ちません。

 ないものを見つめるのではなく、今なにがあるか、なにが使えるのか。制限があってもそういう視点でやりくりしていく。その積み重ねていった先にいつの間にか成果と呼ばれるものになっているのでしょう。

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