見出し画像

ダメージジーンズになる

 世の中には、傷つけようとして傷つけてくる人はほとんどいない。
 あなたは「こいつを傷つけてやろう」と思い、実際にそれを言動とした現した経験がどれだけあるだろう? 少なくとも僕は悪意を持って、傷つけようとした記憶は思いつく限りない。

 けれど、noteもそうだしSNSを覗いてみれば、傷ついている人はとても多い。

 それは話し手ではなく、受け取り手が「私は傷つけられた」と感じているのだ。ただ、それは多くの場合、事実ではない。「傷つけられた」のではなく、「傷ついた」だけ。

 ガラスは素材としてもろい。固い素材とぶつかれば、簡単に傷がつき、割れてしまう。人間同士が関わるのもそれと同じだ。ただ、何気無い会話を交わしているだけで、繊細な人はたやすく傷ついてしまう。

 そうした時、傷を治そうとしたり、これ以上傷つかないように距離を取ろうとしたりする。でも、人と関わらずに生きるのは困難だし、治しても治してもまたすぐに傷がつく。

 だったら、傷が映えるようにすればいいのではないだろうか?
 ダメージジーンズはいい。穴やキズがオシャレになる。自分のあるものを否定するのではなく、それをいかに生かそうとするかが大事なのではないだろうか。

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。