水滴とランニングマシン
拷問の一種に水滴を垂らし続けるというのがあるそうです。
それ以外に刺激らしい刺激がないと発狂するのだとか。その効果はさておき、全く同じことを延々と繰り返されるのは非常にストレスです。
先日、丸一日同じ歌のワンフレーズを鼻歌で延々と歌われるという経験をして、気が狂いそうになりました。人間には刺激が必要なのだなと思います。
ジムに行くようになって、1ヶ月が過ぎましたが、最近下半身の血流が良い気がしています。というのも、下半身を中心に動かしているからです。
以前からヨガをしていて身体は動かしているので、マシンを使い負荷をかける方法に懐疑的でした。ある種毛嫌いしていたといってもいいかもしれません。しかし、こうした実感を得てみると現代人にはある程度必要なのかもしれないと感じるようになりました。
特に僕の場合はリモートなどで仕事することもあり、意識的に運動する時間以外はほとんど身体を動かしません。移動も仕事も肉体に頼っていた一昔前と違って、今はそういう人も多いでしょう。そうなった時に、負荷をかけて身体を維持していくことも必要なのだろうと思います。
ただ、慣れないこともあって、ランニングマシンの上で歩いたり走ったりしている時間はいまだに慣れません。
目の前の景色が固定されていて、風景が後ろに流れていくのでもない。ずっと変わり映えのしない状況は、続けているとだんだん自分がなにをしているのかわからなくなります。30分もいるのが限界で、それ以上いるとストレスを感じてきます。
水滴の拷問を受けていた人もこんな感覚だったのかもしれません。
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