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必要ないけど、いてほしい

「いろんな人から必要とされる人間になりたい」
 そういう台詞をこれまで何度も聞いてきた。聞く度に、共感する気持ちと同時に違和感も覚える。
 だって、僕は僕でその人はその人だ。誰かに存在証明をしてもらう必要なんてないんじゃないだろうか? 

 自分がなくてはならない存在でいたい。
 それは裏を返せば自分に依存してほしい、ということだ。

 それは難しいことのように思えるけれど、思考する力と判断する力を奪ってやれば意外と難しくないと思う。ただ、僕はそれよりもっと贅沢なことってあると思う。

「別にあなたがいなくてもなにも困らないけど、いてほしい」

 僕はそんな言葉をかけてもらえる人間であろうとしている。
 つまり、お互いが自立した人間であれば必須ではない。でも、その上でいると安心するとか、顔が見たいからいてほしいとか感じていただける。

 それってとんでもなく贅沢なことだ。

 守秘義務があるので詳しくは書けないのですが、今日それに近しい言葉をかけてもらって、とても気分が良く夜を過ごしている。

 この考え方はnoteでも一緒だ。
 こうして毎日書いているnoteもいつまで続くかわからない。ある日唐突にやめるかもしれないし、だんだん更新頻度が落ちてフェードアウトしていくかもしれない。
 きっと僕がやめたところで誰も困らない。それでいい。
 ただ、やってたら嬉しいなと思ってもらえるそんな文章を書くのだ。

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