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いないようで、いる

 昨日、久々に集った。
 強制力のない場で、それぞれの仕事も性別も年代も違う。とても楽しい時間だった。

 その中で、オンラインではなかなか味わえないであろう瞬間があった。そこにあった本に僕は興味を奪われ、15分くらい読みふけっていた。その間、話題は頭越しに通り過ぎていき、だれも僕に話しかけなかった。
 そして、一区切りついたら僕はまた話に戻っていった。

 なにも発言してなくて、輪に入らないとオンラインでは存在は薄れていく。だから、そのまま無きものとされるか、気を使った人に話が振られるのだ。

 空間を同じくしている時、存在は無視できない。端っこで1人でなにかしていても、気にしていなくても感じている。集団行動に加わらなかったとしても、逆にその存在感が増す場合すらある。

 参加していなくても存在しているし、存在を認知されている。そういう感覚がありありとあって、嬉しかった。社会情勢はリスクに対して厳しくなっているが、今のところ代替できないものがある以上、配慮しながらもやっぱり集うことを諦めない。

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。