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海外生活の記憶 バンコック90’s 9  学校

バンコックでの子どもたちの学校についても少し書いて見ます。息子は小学校5年生だったので問題なく、日本人学校に入学です。バンコック日本人学校は当時、世界でシンガポールについで大きな日本人学校だったと思います。大型のスクールバスが何台も学校の前に駐車していて壮観でした。余り教育熱心な親ではなかったので学校のことはほとんど覚えていないのですが、タイ語の授業があったのだけは覚えています。娘の方は中学校3年なので1年で卒業となり、その後英語の高校に行くのなら早くから行った方がいいと思い、British Schoolに入れようとしましたが、英語のレベルが足りないので駄目だとあっさり断られてしまいました。British Schoolはあくまでタイ駐在イギリス人の子女用の学校なのです。娘は7年間豪州にいたので大丈夫かなと安易に考えていましたが、その後の6年間のハンディは大きかったようです。

そこでInternational School of Bangkok(ISB)に入学申請をしました。ISBはある意味全ての国の子女に開放された学校という感じで英語のレベルに応じて徐々に学校に馴染めるようにするプログラムが設置されていました。English as Second Language(ESL)といって、まずは体育と美術くらいが他の生徒と一緒で徐々に数学、理科、英文法など一緒に受ける授業が増えて最終的に全て同じ授業を英語で受けるように出来ています。他の生徒と一緒でない科目はESLの生徒だけで勉強をします。本当に優れたシステムだと思います。家ではフィリピン人の英語教師を雇って補習をしたかいもあり、早めに全科目で授業を受けられるようになりました。彼女にとってはこの4年間は充実したものだったようで、大人になっても付き合っている仲のいい友だちが何人かいるようです。

会社と接待とゴルフでほとんど家にいなかった私が、子どもたちのことについて、これ以上言えることはないのですが、それでも日本にいる時よりは会話の機会は多く、室内のテニス場に行ったり、週末にタイスキを食べに行ったり、休みにはアユタヤ、チェンマイなどの古都めぐり、プーケットやホアヒンビーチ、ピピ島やクラビ島などのリゾートにも行きました。初めての水上バイクやスキューバダイビングを経験したのもこの頃です。海外旅行も日本にいる時に比べるとはるかに多く中国・昆明の石林やシンガポールそれからモルディブにも行きました。

モルジブ

特にモルディブはインド洋の首飾りと言われるように小さい島がネックレスのように並んでいて、その一つに4泊5日で滞在しました。ホテルは遠浅の海に桟橋をかけ、その先に一つ一つ独立した高床式のコテッジがあって、その一つに泊まりました。リビングの床にはガラス張りの部分があり、そこから下を覗くとゆっくりと泳ぐ小さな鮫が見えたり、いろいろな魚が泳いているのが見えるのです。またリビングのドアを開けるとそこには梯子が掛かっていて直接、海に降りることも出来ます。下にはカヌーが繋いであり、それに乗って光った砂浜のように見える遠浅の海をゆったり散歩がわりに漕いだことが今では本当に夢のように思えます。

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