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ジャニーズ事務所記者会見

今日のジャニーズ事務所の記者会見は既存のインナー・サークル(ジャニーズとテレビ業界・芸能記者など)が反省した素振りを見せて何とか丸く収めると言う企みに見えてしまいました。独立系のジャーナリストや東京新聞の望月記者が鋭い質問をすることで、少しばかり厳しい場面もありましたが、これを以て禊を済ませたと言うことでしょう。指摘されても会社名は変更しないようですし、タレントを経営陣に据えることで少しでも火の粉をかわそうとする姿勢が見え見えでした。

ジュリー前社長がおじのやったことなので責任を感じており、被害者の救済の為にしばらく代表取締役に留まると言っていました。あれれ~!!もし彼女が被害者救済の為に尽くしたいと言うなら会社の株式を全て売却して、その売却資金で「被害者救済基金」を作りますと言うべきではありませんか?今の事務所のままでは将来どのくらいの救済資金が必要だか分からず、株式を売却しようにも企業価値の査定が極めて難しいものとなります。しかし救済に係る債務を売り主であるジュリー氏が一切引き受けると約束すれば、ファンドなどが買い取る可能性は十分あると思います。そして新株主が内部統制をしっかりさせた組織に生まれ変わらせることが出来れば、結果として多くのタレントやファンが救われることになると思います。不正で築いた財産は被害者救済に充てることで初めて生きたものになると思います。

新社長になった東山氏は素晴らしい役者だと思いますが、事務所の後輩に「やられて来い」と冷やかしたり、自分の一物をしゃぶらせたと噂されるようではやはり経営陣としての説得力がありません。彼にはいちタレントとして過去を背負いながら引き続き名演技をしてもらう方がよいのではないかと思ってしまいます。今回は性加害に焦点が当てられた為、余り大きく取り上げられませんでしたが、ジャニーズ事務所のテレビ局への介入とか退社したタレントへの活動妨害など不適切な対応も残された大きな課題です。同事務所は公正取引委員会から注意・指導を受けたこともありましたが、開かれた芸能界に向けて事務所だけでなく、テレビ業界の意識も変わって欲しいものです。


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