見出し画像

次があるつぶやく我に山笑う

阪神岡田監督の采配が話題を呼んでいます。それは4月12日の東京ドームの阪神巨人戦での出来事でした。阪神・村上投手は7回まで巨人打線を完璧に抑え、あと2回で完全試合を達成するという状況で岡田監督は彼に代打を送ったのでした。完全試合の期待がパンパンに膨らんでいたファンからは大きなため息が聞こえて来るようでした。彼はまだ84球しか投げていなかったし、疲れていっぱいいっぱいと言う状態でもありませんでした。しかも交代した石井投手がいきなり巨人・岡本選手にホームランを打たれ、1−1の同点となり完全試合どころか村上投手のプロ初勝利までぶち壊してしまいました。幸い延長線の結果、阪神が勝ったことでファンの怒りも和らぎましたが、これがサヨナラ負けだったらどうなっていたんでしょう。

監督は試合後のコメントで1点差だったので勝利を優先したと言っていました。えっ!優勝がかかったシーズンも大詰めの時期なら説得力のある言葉ですが、シーズンはまだ始まったばかりです。それなのに生きのいい若手有望株のめったに無い完全試合の可能性を挑戦もさせずに潰してしまったのです。1点差の厳しい試合であったとしても選手を信じて、せめてヒットを打たれるまで続投させることは出来なかったのでしょうか。自分が打たれてその機会を失ったならば、それはそれで貴重な経験になって次に生きて来ると思います。監督はその大事な機会を奪っただけでなくホームランを打たれた石井投手にもつらい経験をさせてしまいました。それも野球と思えばそれだけの話ですが、あの場面でもし監督が栗山さんだったらどうしたのかなとついつい考えてしまいました。

あの時のあの一言や春の星

若い頃の些細な経験や言われた言葉がその後の人生を変えたと言うことはよくある話です。それがもし些細なことでなかったら、それこそ大きく人生を変えるかも知れませんね。誰にもあるあるの句だとは思いますが、余りにぼんやりしていてリアリティーがないですね。

次があるつぶやく我に山笑う

俳句は過去より今を詠う方がいいと言います。情景が全く変わりましたが、これなら現在の自分に向けての励ましです。春の山を眺めながら自分に言い聞かせている句です。季語の使い方が違う気もしますが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?