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海外の記憶 アフリカ ケニア 1

2009年の12月、本当のサファリを見たくてケニアに行くことに決めました。ニューヨークから途中イギリスで乗り換えてナイロビに入ります。アフリカはイメージとして暑いのかなと思っていましたが、結構寒くてアフリカにいる間はいつもセーターを来ていました。ケニアはほとんどの地域が1000メートル以上の高地にあり、平均気温は19度と快適なのです。

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飛行機を乗り継いでようやくナイロビに到着。ここはアフリカ1泊目、ナイロビのホテルから撮った写真です。

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ケニアの首都ナイロビは大都会で高層ビルもたくさんあり、一瞬これがアフリカなのと思います。ケニアはもともとイギリスの植民地で英語圏の為、アフリカへの援助機関など多くの国際機関の本部があるところです。でも少し車で行くともう未舗装の道路が続きます。

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我々の乗った自動車は天井が上に開いて、立ち上がって外を見ることが出来るようになっています。ガイドさんは全ての行程で一緒です。挨拶の言葉は ジャンボ!!朝でも晩でもジャンボ!!です。

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しばらくは大自然の中をどんどん走って行きます。そして着いたのが不思議な空間でした。こんな建物があって昼食を取ります。

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何が不思議なのかと言うとこの建物の周りには動物が普通に暮らしているのです。でもよく見ると堀があって、動物はその向こうにいるのです。動物が暮らしているところに内堀を作り、そこだけ人間がいて食事をするのです。

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ライオンキングでおなじみのツボイノシシや鹿のような動物が見えます。おとなしい動物だけなので安心かなと思いましたが、よく考えてみると彼らはもっと強い猛獣のえさでもあるわけですから、やはり安心は出来ません。実は鹿に見えた動物は鹿ではありませんでした。鹿はアフリカにはいないのです。

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動物たちを見ながら、プチ英国貴族になったような気分で昼食を取りました。

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チンパンジーだけは電気が通ったワイヤーで囲われて飼われていました。チンパンジーはちょっと中途半端な立場ですね。

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いよいよ車に乗ってサファリの旅です。でもどこからサファリなのか、もうサファリなのか、いつの間にか動物の姿が見えて来ます。

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草食動物は基本的におとなしいですよね。喧嘩することもなくみな幸せそうです。

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鹿に見えた動物は実は牛の仲間なのです。鹿と牛の違いは、鹿は角が枝分かれしますが、牛科の動物は角がまっすぐか曲がっているかに関係なく枝分かれはしていません。カモシカやヤギ、羊などはみな牛科なのです。そうカモシカはシカが付くけど牛科カモシカ類なのです。まあどうでもいい話ではありますが。

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英語では一般的に鹿に似たこれらの動物をアンテロープと呼んでいます。わかりやすいのはトムソンガゼルで黒い横線が特徴です。他にも角がくるっと回っているインパラとかブッシュバック、ハーテビーストなどいろいろです。

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サイが目の前に来ると本当に迫力満点です。

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草食動物なので比較的おとなしいのですが、車から降りてもいいよと言われてもビビってしまい、車の中から勇気ある外人さんを眺めていました。

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もちろんライオンもいます。ガイドさんは仲間同士で連絡を取り合い、この辺りにいるぞ!と情報交換をしていました。

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自然の中をゆっくり歩くライオンの姿は感動モノでした。

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キリンも猛獣のいる草原でも全く気にせず、のんびりと高い木の葉っぱを食べています。

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今は雨季にあたるので草も多く、曇ると一気に暗くなります。向こうの方に見えるとんがりボウシの山が5100メートルを超えるケニア山です。

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イボイノシシも近くで見るとそれなりに迫力があって存在感があります。ライオンキングの脇役とは少しイメージが違いますね。

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えっ、チーターの背中に乗っているのは鳥でしょうか。鳥はチーターより早く飛んで逃げられるという自信があるのでしょうね。

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チーターは時速110キロ以上で走ることが出来ますが、頑張っても200メートルくらいで諦めてしまいます。完全に短距離選手です。

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下の写真はイランドというカモシカの一種です。鳥が飛んで来てもなんともないのです。

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本家の牛さんももちろんいます。

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アフリカのサイにはシロサイとクロサイがいます。これはクロサイでしょうか?実はシロサイが白くてクロサイが黒いというのではないそうです。唇が平たくて主に草を食べるのがシロサイで、唇が尖っていて木の枝を引き寄せて食べるのがクロサイだそうです。どうも広いという意味のワイドがホワイトに聞こえて、それが定着したという説もあるそうですが、誰も正す人がいなかったのでしょうか。そして驚くことにサイの角は骨ではなく、皮膚や毛と同質のものが固まったものなのです。今、テレビの毛生え薬のCMでよく見るひよこの羽毛がケラチンで出来ていて、それが毛生え薬の成分ですって言っていますが、サイの角もケラチンで出来ているのです。そしてずっと伸び続けるのです。そういえば昔、中国ではサイの角を砕いて漢方薬にしていましたね。

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牛科の動物は角が頭の部分にあって骨と同じものだそうです。

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そろそろ2日目も終わり宿舎に到着です。ここはツリーハウスという名前ですが、どう見てもツリートップではありません。木と木の間に木製の高床式建物があるという感じです。ここにはイギリスのエリザベス女王もお泊りになったそうで、その部屋には記念プレートが貼ってありました。

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部屋数も多くてまるでマンションみたいでした。この辺りは動物が普通にやって来るので高床式だけは絶対に必要なのかも知れません。ということでここから後は次回に。

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