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ジャニーズ問題 茶番会見露見

10月2日にジャニーズ事務所が2回目の記者会見を開きましたが、この会見に対する評価は分かれているようです。第1回の記者会見は謝罪会見でありながら、何も変わらないジャニーズ事務所が強く印象付けられました。会見は共犯と言われる既存メディアが大人しくしている中で、厳しい追求をしたユーチューバー系メディアの勝利だったように思います。ところが今回の会見はジャニーズ事務所と組んだ既存メディアの反転攻勢だったように思えます。但し、それが成功したかどうかは別問題です。ジュリー氏が大きな決断をしたことで、これなら大丈夫と思ったのか、事務所は新体制を事前に既存メディアに流しました。テレビ各社はそのリーク情報を基に、あたかも自ら指摘したかのようにジャニーズ事務所に申し入れをしたと公表していました。会見当日もやらせのような質問を用意した既存メディアが優先的に質問を許されていた気がします。司会役も前回と異なり元NHKのベテランアナウンサーが上から目線で、質問は1社1問、会見時間も2時間限定と主催者側主導で仕切っていました。前回「俺のソーセージを食え」質問をしたジャーナリストには決して質問させないぞと言う強い意志も感じられました。そしてこんな状況に怒りを覚えたジャーナリストは指名されないまま大声で質問をしたり、茶番だと叫んだことで会場は大混乱となりました。この状況を諌めた井ノ原快彦氏が放った「生放送で子供も見ています。どうかどうか落ち着いて下さい」との発言も会見自体の評価と同様二分しています。さらにこの発言直後に拍手をした既存メディア記者たちに対してはジャニーズ応援団なのかとユーチューバー系ジャーナリストから批判が起こっています。確かにこの拍手で「仕込み会見」がばれてしまいましたね。

(4日午後9時追記)本日の7時のNHKニュースでこのジャニーズ会見の際にスタッフが記者の「指名NGリスト」を小脇に抱えている様子が放送されました。元NHKの松本司会者の会社が用意したと見られますが、ジャニーズ事務所の非常識さには呆れるばかりです。

そんな会見の翌日、タイミングを見計らったかのようにP&G社が同社CMに出ているジャニタレのCMについて事務所との契約を解除し、個人との契約に変更したと発表しました。週刊ポストにもジャニーズ事務所が1回目の会見後、CM企業と話し合いを続けていると書いてあり、アフラックだけでなくP&Gも交渉していたことが分かりました。P&Gが個人契約を勝ち取ったとすれば間違いなくアフラックも交渉は成立しているでしょう。これだけ弱体化したジャニーズ帝国には最早、外資系企業と戦う力は残っていなかったようです。でも日本で独自の成長をして来たアフラックは賢い企業なのであからさまにはこの発表をしないかも知れません。それでなくても目立ってしまう櫻井翔氏の特別扱いを改めて言う必要などないでしょう。ところでこの個人契約とは一体どういうことでしょうか?生田斗真氏(アリエール)は個人で活躍しているのでなんとなく分かりますが、「セクシーゾーン」の菊池風磨くん(ボールド)や「なにわ男子」の西畑大吾くん(レノア)、道枝駿佑くん(ファブリーズ)は皆グループの一員です。給与も人数分で割ると言っていました。いやいや、そんなことより、そもそもジャニーズ事務所に所属していながら個人契約をすると言うことはそれ自体やはり驚き以外の何者でもありません。この件はジャニーズ事務所としても外資系企業だけに適用される異例中の異例扱いとしたいところで、この件を具体的に公表することはないでしょう。でも今回のP&G社による公表により日本の企業もこの事実を知ることになりました。このことが今後どれだけの影響を与えるのか興味のあるところです。広告代理店経由のCMが多い日本企業は広告代理店に対してジャニーズ事務所の契約をタレントとの個人契約に変えてくれと要求するのでしょうか?それとも「しばらくは被害者への補償が適切に行われる様子を見たい」と言う横並び方式で行くのでしょうか?そう言えば外資系企業の代表格コカ・コーラはもともと製品毎のイメージキャラクターを選び俳優と直接契約していたので今回も大きな問題にはならないでしょう。日本企業もそろそろ広告代理店頼りを止めて昔のサントリー宣伝部のように独自性を出してもいいのではないでしょうか。

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