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海外生活の記憶 米州2010’s 20 カリフォルニア州ヨセミテ

ヨセミテ国立公園はシエラネバダ山脈の西山麓にある国立公園で、標高600メートルから4000メートルの山頂近くまで高低差があることから低地植物から高山植物までいろいろな植物や多様な動物の姿が見られます。

ここはヨセミテ・ヴィレッジにある駐車場からの景色で、有名なハーフ・ドームも遠くに見えます。

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ヨセミテ国立公園は1890年から始まった古い国立公園で、これより古いのはイエローストーン国立公園くらいです。19世紀から自然保護が始まったのでほぼ昔のままの自然が残された貴重な国立公園で今では世界遺産にも登録されています。

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このトンネルを入るといよいよヨセミテ国立公園です。ヨセミテという名前はインディアンの部族名だそうですが、彼らが名乗ったのではなく敵の種族が「殺し屋たち」と呼んでいたのを部族名と誤解してそれを地名にしたようです。

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駐車場付近にはのんびりと野鳥もやって来ました。

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切り立った白い岩が公園内によく見られますが、ほとんどが花崗岩のようです。

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エル・キャピタンと呼ばれるこの壁は世界一大きな一枚岩だそうで、高さは1000メートル、ロッククライミングの聖地になっているそうです。ほぼ地面に直角ですね。

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グレイシャーポイントはハーフ・ドームや峡谷全体がよく見える絶好のポイントです。グレイシャーとは氷河という意味で、この峡谷は氷河が下り落ちた際に土を削りとることで出来上がりました。

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このハーフ・ドームはどうやってこんな形になったのか、まさに自然が作った芸術です。ハーフ・ドームの名前はもちろんドームを半分に切ったような形からそう呼ばれていますが、なんと許可があればこの岩に登ることが出来るそうです。ただし有料で1日25人に限定されているそうです。

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でも相当なプロでないと登れそうもないですね。

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ヨセミテ国立公園には滝が数百はあるようで、一番高いヨセミテ滝は731メートルと北米一です。

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グレイシャーポイントからの眺めは素晴らしいです。

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ここは高さが2200メートルくらいで名前の付いた滝や岩をたくさん見ることが出来ます。

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ここまで来るにはトレッキングが本筋ですが、実は車で来ることが出来るので年寄りには本当に助かります。

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緑に囲まれトレッキングが出来るのですから、すぐ近くにあるあの死の谷・デスバレーとは本当に大違いですね。

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緑に覆われた峡谷をのんびりと眺める姿も絵になります。

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こんなに木が茂っていますが、実は雨がいつでも降っているという訳ではなく、降水はほとんどが冬場の雨や雪なのです。

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高地には森林限界を超えた僅かな高山植物だけが生息しています。

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氷河でこんなに切り立った壁が出来るものなのでしょうか。不思議な気もします。岩を割ったといったほうがいいのかも知れません。何しろ氷河の厚さは1200メートルもあったということで、ちょっと桁が違う感じです。

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ヨセミテ国立公園には湖が3200もあるそうです。想像も出来ないくらいの数ですね。そしてほとんどの低地は湿地帯なのです。

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高い山から流れる雪解け水はゆったりとした川ではなく、滝のように落ちているのです。

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ミラーレークと呼ばれる鏡の池が美しい景色を2倍いやそれ以上きれいに見せてくれるのです。

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光がさして来ると更に美しくなります。

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グレイシャーポイントから車で少し北に移動するとオルス厶テッドポイントがあります。ここから見る景色はグレイシャーポイントとはまた違う雄大な景色が見られます。

オル厶ステッド氏はアメリカ造園の父とも呼ばれる人でニューヨークのセントラルパークの設計にも関わりました。後にヨセミテ国立公園、ナイアガラの滝などで公園システムや自然保護に大きく貢献した人でもあります。

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ただ眺めているだけで心が落ち着きます。

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鹿の姿も見ることが出来ました。

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峡谷を遠くに見る贅沢な景色です。

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そろそろシエラネバダ山脈は終わりに近づいています。

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下にある湖はモーノ湖と言ってここを見に行くだけでも十分価値があるのですが、残念ながら時間の関係で今回は通り過ぎるだけでした。

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この辺りからは完全にシエラネバダ山脈を抜けて乾燥地帯に入って行きます。

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シエラネバダ山脈の後ろ姿は人を寄せ付けない厳しさを感じさせます。

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まだ灌木は生えていますが、ここから景色は一変して行きます。

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という訳で投稿とは順序が逆になっていますが、灼熱のデスバレーに向かって車はひた走ります。


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