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海外生活の記憶 バンコック90’s 4 タイ料理

タイ料理は私にとって世界最高と言ってもいいくらい好きな料理です。例えばソンブーンという店にあるプーパッポンカリーは一度食べたら病みつきになること間違いなしです。多分、今まで食べたカレー料理では最高峰です。好きなタイ料理と言われてもどれを上げていいかわからないくらい名前が出て来ます。

鶏を焼いただけなのにメチャクチャ美味しいガイヤーン、空芯菜のにんにく炒めパップンファイデーン、春雨サラダのヤムウンセン、鶏肉ひき肉の炒めもののガイパットガパオ、タイ風ラーメンのバーミーナム、清粉で出来た太いきしめん風の炒めものクイティアオラッタナー、鶏肉とカシューナッツの炒めものガイパットメットマムアン、有名な辛いスープのトムヤムクンやココナツミルクでマイルドなスープのトムカーガイ、タイ風焼きそばのパッタイ、蒸し鶏とジャスミン米のカオマンガイなどなど言い出せばきりがありません。そうそうコカレストランのタイスキも美味しかったです。

それから記憶に残っているのはプーケットに行く途中の海岸沿いのレストランで食べたカブトガニや牡蠣と卵の片栗粉炒めも絶品でした。このカブトガニというのはバレーボールの玉を半分に切ってしっぽを付けたようなカニ?で日本では天然記念物に指定されているところもある貴重なもので生きた化石とも言われているそうです。もう一つ楽しい思い出では街道の途中にある食堂で空芯菜の炒めものが空を飛ぶのです。出来上がったパップンファイデーンを遠くから投げ、それを大きな皿で受け止めるのです。確か落としても、もう一回やりなおしてくれます。

いずれにしてもこれらのタイ料理はほとんどが安い食堂や屋台で食べられるのです。こんなに美味しいタイ料理ですが、じっくり商談をしながら食べようとしてもなかなか適当な店がなく、高級ホテルのタイ料理やタイ宮廷料理店のベンジャロンなどへ連れて行きました。でもそれほど感激されたという記憶はありません。最近は日本に進出しているマンゴツリーが高級路線でやっていますが、当時のバンコックにあったマンゴツリーは少し他の店よりは大きかったですが、決して高級感はなかったと思います。

やっぱりタイ料理は庶民のミカタです。日本人には辛いというイメージが強いですが、地方に行くとそんなものではすみません。日本人がよく行くバンコックの料理店に較べて2倍も3倍も辛いので舌が麻痺してしばらく口を開けては〜は〜なかなか収まりません。タイでは辛くてどうしようもない時は砂糖を直接舌になすりつけてと言われました。日本人的にはタイ人の舌は本当に信じられないくらい辛さに強いのです。ちなみに小さいのに一番辛い唐辛子はピックヌーと呼ばれていて、その意味はネズミのうんこでした。

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