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「でこぼこな自分」2023年8月26日の日記

ピクニック→Turku Pride

9-1

・今日は市内の公園で「Turku Pride」というイベントが行われるので、その周辺でピクニックをすることになった。

・メアリーはピクニックが大好きで、週に1回の恒例行事らしい。
「大好きなピクニックを、恋人と友達と出来て本当に幸せ!」というメアリーは思わず抱きしめたくなるくらい可愛かった。

・お菓子パーティーとか花見みたいな光景を想像していたが、フランスのピクニックはそれとは少し異なっている。

・フランスパンにハムとチーズを入れて作ったサンドイッチとパンをいくつか購入し、ポテトチップスと一緒に食べる。

・アウラ川沿いに適した場所を見つけ、お互いにゆかりのある曲をかけた。
メアリーはフランスのバスク地方の曲、ボーイフレンドはアフリカの曲、わたしはJ-POP。

・彼は日本のアニメ、特にナルトとフェアリーテイルが大好きだ。
「これ知ってる?」と言って聞かせてくれた曲が米津玄師のLemonやKANA-BOONのシルエットなど、よく知っている曲だったので、日本語でサビを一緒に口ずさむ。

・色んなところに旅するって、自分のどこかに溝をつくることだ。
みんなそれぞれ得意なことがあって、読書は好きだけどスポーツは嫌いみたいに、突出している部分とそうじゃない平らな部分がある。

・誰かと話すとき、その誰かの突出している部分に自分の溝があると、会話は円滑になる。
ドイツの留学生と話が弾んだのも、彼が名古屋に観光していたおかげ。
メアリーと仲良くなれたのも、彼が日本のアニメが好きだったおかげ。

・留学することも考えて取得した中国について調べる授業とか、世界遺産に関する授業とか、フィンランド以外で自分の溝をもっと多く作っておけばよかった。いや、これからでも遅くはないはず。

9-2

・Turku Pride(プライド)とは、LGBTの社会運動を象徴するレインボーフラッグを掲げてトゥルク市内を行進し、最終的には広場で大規模な集会をするというイベントだ。

・わたしたちが到着した頃には観衆の大半は姿を消していたが、なおも参加者の半分ほどが残っており、ピクニックのようにレジャーシートを広げていた。

・メアリーはフランスでストライキを何度も経験していたからか、こういう社会運動に恐れや抵抗があったようで、Turku Prideのあまりにも平和な様子に驚いていた。

・この行進は月に1回、フィンランドの各都市で開催されるそうで、次にTurku Prideが実施されるのは来年の夏。
首都ヘルシンキの行進の写真を見せてもらったが、広場が満員電車のように人で埋め尽くされていた。

・帰宅後、トランプを使ってゲームをした。
メアリーがバスク地方の伝統的なカードゲーム「Mus(ムッシュ)」を教えてくれたのだ。

・4枚のカードを配り「大→小→ペア→合計」の各4ターンで、より多く賭けに勝った人の勝利。
最初はカード運によるのではないかと思ったけれど、カードがいまいちだった時ははったりをかまして相手を賭けから降ろせばよい。

・3ラウンド勝負したけど、はったりをかます余裕もなく向こうのカード運が強すぎてボロボロに負けた。
七並べを教えたのだが、こちらも最下位。
運がないというか、わたしのカードゲームセンスが無いのかも?

・初めてオーブンを使って料理をした。
スーパーで購入したグラタンが、オーブンでの解凍が必要だったのだ。
フランスの家庭でもオーブンが家にあることは普通らしい。
わたしにとってオーブンはお菓子作りが好きな家庭にしか置いていないイメージだったから、外国のオーブンの使い方なんて全く分からない。

・メアリーからミトンを借りて調理。
暖かくて美味しいし、時間さえあれば焼くだけだ。冬に重宝しそう。

・そういえば、60歳くらいになった時の目標は港町に利益目的ではない、自分の趣味全開のカフェを開くことだった。
シナモンロールとブルーベリージュースが絶品のカフェを目指すため、今から修業が必要かもしれない。


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