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「タイタニックだって出来るようになる」2023年8月22日の日記

スーパーへ買い物へ→大学のイベントに参加

5-1

結露している窓

・学生連盟と寮の生活スターターパックの料金を朝のうちに支払った。
ルームメイトの存在のおかげで、ここ最近は23時寝6時起きという日本より規則正しい生活が出来ている。

・時差ボケも気にしていたけど、わたしが乗ってきた便は夜に出発し朝に到着した(もちろんフライトは12時間くらいあったけど)ので、あまり違和感なく適応できた。

・フィンランドでのお金のやり取りについて。
フィンランドではクレジットカード決済が99%の割合で普及していて、バスや学生食堂、市場でもカードを使う(JCBは使えないので注意!)。
定期をまだ持っていないから、バスに乗る時だけは通貨(ユーロ)を支払うが、1回600円程度(2時間乗り放題)を現金で払っているので、チューターのリリーから見ると「超もったいない」らしい。

・大きい金額は海外送金のWISEというアプリを使って行う。
顔認証などで自分の情報を登録した後、相手の口座番号を打ち込む。
メインバンクのアプリを使ってネットで送金したら、手続きは終了だ(銀行から直接手続きするよりも手数料が数百円お得と先輩が教えてくれた)。
フィンランドのATMはNostoという黄色い機械で、いざという時には現金も簡単に引き出せる(ちなみにポストはオレンジ色)。

・ごみ捨てをした。
大きめのタンクにごみを分別して捨てる。蓋を開けると穴が開いていて、それがドッキリの落とし穴の5倍くらい深い(しかもかなり広い)。
酔って落ちたら間違いなく出られなくなる。

5-2

・最寄りのホームセンターには服も売っていて、柄付きの服が売っていると映画「かもめ食堂」の影響でついつい買いたくなってしまう。

・シャカシャカした動きやすそうな上着も、ここでは29.95ドル(約5000円しないくらい)。
同じお金があれば古着が2,3着買えてしまう金額だから、日本でもSHEINやGRLを使っているわたしにはもってのほかだ。

・しかもリリーによると、派手な柄の服は春や夏など(割と)暖かめのシーズンにおばあちゃんが着る印象らしい。
あんな素敵なワンピースが似合う女性になるには、まだまだ道は遠そうだ。

おにぎりが無性に食べたくなる映画

・大学のWebサイトやショッピングモールの案内板は英語に対応していることがほとんどだけど、スーパーや学食の詳しいメニューはGoogle先生と自分の目で判断するしかない。
ただフィンランド語にはさすがに先生も対応しきれていないのか、翻訳が完璧に理解できる確率は半分くらい。
「クルーポランマトゥ」みたいにカタカナ表記がそのまま翻訳されて「その中身が知りたいんだよ…!」となったり「太陽の液体」みたいに比喩表現がそのまま訳されることも多い。

・スーパーで初めて量り売りのパンを買った。
数量をタッチパネルに入力して、それぞれのパンについている番号を入力すると重量に合わせてレシートが出てくる仕組みなのだが、さっぱり分からないまま右往左往していたところ、コーランのターバンを頭に巻いた家族が助けてくれた。あの家族に「苦手な授業が自習になる」くらいのちょっとした幸福が訪れますように。

・フィンランドのスーパーにはリサイクルの機械が常置されている。
ペットボトルや缶を機械に入れるとレシートが返ってきて、会計の際そのレシートを渡すとその金額分を割引してもらえるという仕組みだ。
普通の水で30円、最大で450円くらい割引が貰えるらしいが、わたしは蛇口から水を汲むことがほとんどなので分からない。

・溜まったペットボトルを入れる日をつくって帰りに買い物して行こう、みたいな光景をよく見かける。
日本もこんなシステムが導入されるといいのになぁ。

・今日の昼食はキノコのパスタとパン。
クロワッサンが1つ75円くらいなのに絶品だった。
質素に見えるかもしれないが、パスタの量が存外多くお腹いっぱいに。
普通のパスタの半分くらいの長さの麺がたくさん入っていて、クリーミーな味。
変な形のパンは真ん中がお米で出来ていて、モチモチしていて美味しい(アオイさんが初日に教えてくれたもので、1人じゃ絶対選ばない見た目をしているため大変感謝している)。

5-3

・「トゥルクセルフィ―ツアー」という、留学生が集まる大規模コミュニティが主催しているイベントに参加した。

・ツアーの内容は、上の写真に記載されているヒントを手がかりに実際に現地を訪れるというもの。
参加してみて分かったのだが、かなり本格的なツアーで午後5時開催の10時解散だった(その日は合計2万歩歩いていた)。
「みんなでお菓子食べながら時々自撮りしてワイワイしようよ!」みたいなノリで行ったので衝撃的だったし、「フィンランド人は即集合・即解散」みたいな説明を本で読んでいたが2次会はナイトクラブだった(わたしの寮は終バスが12時だったので、イベント終了後すぐに帰宅させてもらった)。

・10人1グループの班行動だったが、中国人3人日本人2人、ドイツ人3人とギリシャ・フランスから1人という組み合わせ。
道中はグループ内の英語のやり取りに若干溶け込めず苦労したが、ドイツからの留学生の1人との会話をきっかけに話が弾んでからはとても有意義な時間だった。

カコラ(KAKOLA)

・印象的だったのは、刑務所体験ができるホテルがあるおしゃれ観光都市カコラと、そこを訪れるための手段の1つであるロープウェイ、そして市の中心部にあるアウラ川を渡ることが出来る船だ。
ロープウェイも船も片道1分くらいの短い旅だったが、素敵な景色かつ無料で乗れる。

船からの景色

・道中ドイツ人の彼が「質問がある」と言って名古屋に住んでいる日本人との会話を見せてくれた。
彼の名前は「ヨスト」と読むのだが、日本人に自分の名前に漢字をつけて欲しいと頼んだところ「良素永」と返ってきたそうで、どんな意味か詳しく教えて欲しいと言われたのだ。

・良い、素敵、永遠という言葉から取られた彼の当て字やそんな名前を考えた日本の彼のことをわたしはとても好ましく思ったので「あなたの名前にはこの素敵な時間が永遠に続きますように」という願いが込められているんだよと伝えると、ヨストは嬉しそうな顔をして、名古屋に訪れた時のことをたくさん話してくれた。

・わたしも名古屋には2回ほど行ったことがあり、写真を見せ合うと時期は違うが同じ場所を訪れていたことがわかった。
フィンランドで、日本人とドイツ人が、名古屋やワンピースやコンビニのフランクフルトの話をしている。世界は広くて、時々とても小さい。

・メンバーの1人であるギリシャ人がめちゃめちゃ強面な外見をしており、煙草も吸うし髭も蓄えているのでみんなから「先生」と言われていたところ、参加者の中国人の1人がチューターにヒントの答えをSNSを使用して全て教えてもらうというチートまがいのことをしたので「そんなことをしてフェアなのか?」と彼女を叱ったところがますます先生っぽく見えて笑いに包まれるというノリにも乗ることができた。

・また「タイタニックの真似をする」という指示が紙に書いてあり、外国のノリで最も背が高い者がローズ、低い者がジャックをすることになった時も、結構ノリノリで出来た。

・わたしが抱きしめた彼は身長が2メートル近くあるフランス人で、写真を撮る直前「君は本当にイヤだと思ってない?僕はそう思っていないし、何なら嬉しいよ」的なことを英語でさらっと言われたので惚れそうだった。

・雨宿りをするため1時間ほどソファに座る時間があったのだが、彼のルームメイトは中国とシンガポールからの留学生で、その2人は共通言語を流暢に話すことが出来るが英語で会話をしないので、部屋の中で彼は「マイノリティ」らしく非常に苦労しているらしい。
フランスやドイツからの留学生はかなり多いので、留学中もカルチャーショックを受ける瞬間は少ないはずだ。彼にとって衝撃的な体験だろう。

・帰宅。
夜は人が出歩いていないので襲われることはないが、ホラー映画で出てきそうな森がそこら中にあるのでめちゃめちゃ怖い。

・日本の歌を口ずさみながら帰ったので、後々「異国の言葉で歌う幽霊」が出たら十中八九わたしだろう。

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