小説『Feel Flows』③
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(三)
「さて、気持ちを切り替えよう」
そんな言葉が口をついて出た。切り替えるといっても、今自分がどんな気持ちなのかもわからなければ、どの気持ちでいることが正解であるかわからない。でも、この言葉によって少し冷静になることができる。
あなたももし、過去の嫌な記憶を呼び覚まして苦しんでしまうことがあるときこの言葉つぶやいてみてほしい。嘘のように気持ちが変わることがある。
さて、僕の話に戻る。
自分の身に起きている事実に目を向けてみよう。もし、「このアカウントでの活動をやめてほしい」と望まれるならば、やめる覚悟はある。しかし、現状そのように言われたわけではない。
しかし、次の瞬間にまた心が揺れる。
「本当はやめてほしいと思われているが、言葉にして伝えることがむずかしいので言われていないだけなのかも?」
このような問いが自身の頭から発せられた。
結局、また自身の想像に翻弄されてしまう。
どのように考えるべきか。誰かに相談したらよいのか。
知り合いに相談したならば、その人に大きな負担をかけてしまうのでは、と思う。
なぜかというと、もしその人の思う僕が採るべき最良の選択が「活動をやめるべき」なのだとしたら?
はっきりとそう伝えていただいたとして僕は「その人に言われたからやめる」という判断をするのか。
それに、気を遣われて本音を伝えていただけないかもしれない。そのように悶々とした状況を強いるのは、相手に大きな負担をかけてしまうことになる。
これからどうするかを決めるのは自分だ。知り合いを巻き込むことはいかがなものか。結局、この問題は僕自身の問題でしかないのだ。
僕は、ここまで考えてSNSに状況を記し「当面の間このアカウントの活動を休止する」という表明をした。休止しても問題解決につながらない。そうは思っている。でも、それ以外にどうするのがよいかわからなかった。
活動休止を表明をした日、複数人の知り合いからメッセージが届いた。
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