霧内杳

眼鏡男子好きの眼鏡が眼鏡男子の小説を自家発電しています。一応、商業作家。

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    SS小説の記事をまとめています。

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自己紹介など

おはようございます。 九州コミティアの荷物を8割詰め終わりやりきった感を出してますが、今日のノルマは1字も進んでいない霧内です。 さて。 一度はこちらで自己紹介したものの、それから休眠すること3年。 多少環境も変わりましたので、改めて自己紹介いたします。 霧内杳の筆名で小説を書いています。 BLのみ眼鏡のさきっぽ名義で活動しています。 書いているジャンルはTLを主に、恋愛文芸、BL、ホラー、キャラ文芸となんでも書きます。 が、眼鏡男子だけはブレません。 というか〝ジャン

    • 【小説】神様に人の不幸を願ったら、運命の相手を紹介されました

      「おっ?」 会場へ向かう途中、神社を見つけて足が止まる。 そのままなにかに導かれるように、境内へと足を踏み入れた。 賽銭箱の前に立ち、縁起が悪いとかいう噂のある十円玉をあえて入れる。 柏手を打って手を合わせ、目を閉じた。 「お願いは、と」 ……アイツらに、史上最大の不幸が訪れますように。 なんてお願いできる度胸があれば、きっとこんなことにはなっていないわけで。 でも、幸せを祈る気にもなれないのでせめて、今日、バージンロードを歩いてくるアイツらの前を黒猫が横切りますよ

      • 【小説】可愛い上司 case2 課長の場合

        うちの課長はいわゆるできる男、って奴だ。 二十代で課長、留学経験だってあり。 社長からも目をかけられている。 見た目だってスクエアの、細い銀縁眼鏡にきっちりとセットされた髪、それにスーツがよく似合う。 いわゆるイケメンって奴。 あまりによくできすぎてて、たまに同じ人間なのか疑いたくなる。 「課長、コーヒーどうぞ」 「ああ、ありがとう」 コーヒーは基本、セルフサービスだけれど、課長に持って行きたい女性はあとを絶たない。 いつも笑顔で受け取る課長に、きゅんとこない女性は

        • 【小説】可愛い上司 case1 先生の場合

          ……うちの先生は酷く可愛い。 私は大学で先生の助手をしている。 だから、先生は上司なんだけれど。 こんなに可愛い人を私はほかに知らない。 三十代。 細身で長身、長い手足。 そのくせ猫背。 天パで猫っ毛の、もしゃもしゃ頭。 黒セルの眼鏡に長めの前髪は、顔を半分隠してる。 そういう見た目もまさに萌えなんだけれど。 先生が可愛いのはそこだけじゃない。 先生の朝は一杯のコーヒーから始まる。 なぜなら先生は朝が弱い。 出勤してきてもまだ眠気は飛んでないのだ。 いや、そんな状態

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          6本

        記事

          表紙がガンガンペナルティ喰らった話

          おはようございます。 肩が完全に死亡している霧内です。 動かせなーい! さて。 某コンテストで落ちた作品をいくつかのサイトに転載したんですが……。 オール表紙で警告やペナルティを喰らって削除されました!ww どんな表紙かって、ここで上げるとさらにペナルティ喰らいそう。 なので唯一、OKだったサイトに行ってみてきてください。 『孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~』 アルファポリス ↑リンクカードは出ないようにしています。 ○アルファポリス 唯一、跳ねられて

          表紙がガンガンペナルティ喰らった話

          【小説】俺とキス、試してみる?

          コーヒーを飲みながら雑談をしている、同僚の彼を見て私が考えていたのは。 ……キス、したい。 だった。 いや、これだと私が欲求不満みたいだが、……まあ、そうかもしれない。 彼氏がいたのなんてもう遠い昔の話だし。 しかし彼にこんな感情を抱くとは。 一つ年上の彼は頼もしい先輩であると同時にライバルだ。 とはいえ、私が一方的に思っているだろうけれど。 ……〝顔〟は間違いなくいいよね。 短めに切られた黒髪を七三分けにし、ナチュラルに左に流している。 柳のような切れ長な目、鼻

          【小説】俺とキス、試してみる?

          落選!そしてペナww

          おはようございます。 コンテストを投げた霧内です。 ……だって絶対、間に合わないもん。 (現在、1万字も進んでない) さて。 アルファポリスさんの第17回恋愛小説大賞の発表がありました。 結果は見事落選! ……まあ、通常運転ですねー。 ただ、今回は98位と初めて100位以内で終われたので、インセンティブのボーナスがいただけました! やったね! なんとなくどういうのがウケて、こういうヒーローはダメだなというのが見えてきたので、来年こそは……! たぶん2019年から参加

          落選!そしてペナww

          【小説】オンオフの切り替えは適切に

          ずっと私は、課長にとってタダのお荷物なんだと思っていた。 現に、今。 「もう、そんなに落ち込む必要ないだろ」 「だって……」 私の前で課長は困ったように笑っている。 大ぽかが発覚し今日は課長付き添いのもと、取引先へ謝罪に行っていた。 「結局、なんとかなったんだしさ。 先方も次から気をつけたらいいって許してくれたし」 うどんを啜った課長の、銀縁スクエア眼鏡のレンズが白く曇る。 人差し指の背で眼鏡を少し浮かせて曇りが取れるのを待ち、彼は私と目をあわせてにっこりと笑った。

          【小説】オンオフの切り替えは適切に

          受賞歴(惜しかったの含む)

          エブリスタ+ 妄想コンテスト (現在サイト閉鎖) 第1回 2位 突然の告白 第2回 2位 プロポーズ https://estar.jp/novels/23573265(ジンクスに改題) 第5回 最優秀賞 ストロベリーパフェ 第6回 最優秀賞 ひきこもり探偵 https://estar.jp/novels/23604311 エブリスタ 超妄想コンテスト 第1回 佳作 おまじないグッズ https://estar.jp/novels/23644823 第4回 優秀作品 だる

          受賞歴(惜しかったの含む)

          【小説】占いとは当たるものらしい

          「キス、していいですか」 挑発的に課長が、右の口端を持ち上げてニヤリと笑う。 愉悦を含んだ瞳を、レンズ越しにただ見ていた。 ……なんでこんなことになってるんだっけ? 原因を考えるが、空回りする頭ではなにも思い当たらない。 私の答えなど待たず、ゆっくりと傾きながら課長の顔が近づいてくる。 間抜けにもそれを見つめたまま、今日一日を思い出していた。 出だしは、普通だったと思う。 『本日のラッキーは乙女座のあなた。 気になるあの人と思わぬ急接近。 ためらわずに一歩踏み出すと

          【小説】占いとは当たるものらしい

          同人誌即売会のディスプレイのことなど語ってみる

          おはようございます。 締め切りヤバいの霧内です。 ……定例のご挨拶だとでも思ってもらえればww さて。 なんとなく、同人誌即売会のディスプレイのことなど語ってみたいと思います。 私が主に出店しているのは文学フリマになります。 あと、異常に作品数が多い! なので、1ブースにどれだけ詰め込めるかが勝負となります。 ……いや、2ブース取るときもあるんですよ? でも遠征に行ってひとりっきりで2ブース設営は骨が折れるのがわかったのと、出店料も年々上がってきて、2ブース取るのが厳し

          同人誌即売会のディスプレイのことなど語ってみる

          俺の本を読め!お疲れ様でした+セールのお知らせ+今後の出店予定

          おはようございます。 リンクサイトを編集していたら、なにもしていないのに並びが変わる不具合が発生し、苛々しながら直していた霧内です。 しかもですねー! 一個作業したらボタンが反応しなくなるので、再読み込み→作業の繰り返しですよ……。 やったところまでで即公開のサイトなので、やり直してしまわないといけないし。 終わったけどさ……。 さて。 土日はオンラインイベント俺の本を読め!に出店しておりました。 ……とはいえ、なにもしてないけど。 主催様、お疲れ様でした。 弊サークルは

          俺の本を読め!お疲れ様でした+セールのお知らせ+今後の出店予定

          【小説】いじわる眼鏡

          「待たせんな、バカ。 オレを殺す気か」 寒そうに両手をポケットに突っ込んでいた一貴は、吸っていた煙草を携帯灰皿で消して足早に歩きだした。 「なにやってんだ、さっさと来い」 「う、うん……」 私が着いてきてないのに気付いたのか、足を止めて振り返った一貴がちっと小さく舌打ちした。 イラッとした一貴の声に身体が竦む。 慌てて追いかけると一貴は私にかまわずにまた、足早に歩きだした。 「んで。 話ってなに?」 少し歩いて喫茶店に入った。 暖かい室内で眼鏡が曇って、ちっと小さ

          【小説】いじわる眼鏡

          九州コミティア、お疲れ様でした

          こんばんは。 相変わらず締め切りヤバいの霧内です。 とりあえず15日の締め切りと末の締め切り終われば、一旦楽になるはず。 とはいえ、秋の文学フリマ福岡終わるまで、毎月長編1本書くペースでやらないとダメですけど。 さて。 週末日曜は九州コミティア8に出店しました。 ……頒布物が多いww コミティアでは特に小説は売れない。 「でも、小説なんでしょ?」と去っていかれる。 ……などと聞いていたんですが。 蓋を開けてみたら取り置きをのぞくと過去最高だった前回イベント、文学フ

          九州コミティア、お疲れ様でした

          【小説】貴方の淹れてくれた美味しい珈琲を

          「こんにちはー」 「いらっしゃいませ」  カウンターの向こうで、マスターがにっこりと私に笑いかける。 「うっ」  その笑顔が眩しくて、つい目を細めていた。 「……今日のオススメ、お願いします」 「はい」  マスターが手際よく準備し、珈琲を淹れはじめる。丁寧にオールバックにされた髪、スクエアの銀縁眼鏡。その向こうの目は少し目尻が下がり、いつも優しい笑みをたたえているように見える。 「お待たせしました」 「ありがとう、ございます」  目の前に珈琲が置かれ、ふくよかな香りが鼻腔をく

          【小説】貴方の淹れてくれた美味しい珈琲を

          SS小説を公開します

          おはようございます。 相変わらず進捗ヤバいの霧内です。 さて。 こちらへ、気ままに過去に書いたSS小説をアップしようと思います。 SS小説フォルダに突っ込んである作品を上から、気の向いたときに。 アップしながら多少の手直しはしますが、なにせ本格的に小説を書きはじめたのが10年ほど前なので、たまに酷いのがあってもスルーしてください。 そんな感じで本日一本、『甘い失恋』を公開いたしました。 楽しんでいただけたら幸いです。

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