よくある同梱パンフレットを作る前に考えてほしいこと

よく、お取り寄せ商品にパンフレットを同梱してPRする手段をみかける。
綺麗に並べられた商品。魅力的な写真。金額、購入方法。
全部載せたのに次回購入に繋がらないのはなぜなのか。

考えてみてほしい。朝ごはん食べた直後に、お昼ご飯何食べる?とお昼とほとんど同じメニュー内から提案されてるような状況にあることを。
そうなると、うーん、他のメニューから選びたいからこのパンフレットは今はいいや!と紙の束など置く場所に積まれるか捨てられる。

「次」買うのが「いつ」なのかまで明確にしておいてあげないと人は多分動けない。

お蕎麦を取り寄せたとする。年末だ。
パンフレットを同梱する。
この場合、「節分に蕎麦を食べるといいぞ!」みたいな案内を適当でもなんでもいいから入れておく。2月限定のセットがあってもいい。もしくは少し期間をあけて4月の引越し蕎麦の案内でもいい。
ほら、4月から大学生の子供の引っ越しを手伝って、新居でみんなでお蕎麦食べようとかそういうのでもいい。もちろんお隣さんや大家さんへの手土産用でもいい。
なんでもいからちゃんとシーンを想像させて、それに合った商品の案内を入れるんだ。

ざっと一覧が載っているパンフレットももちろん1種類あったら便利だけど、本当に売りたいならいつ食べてほしいか、誰と食べてほしいか、何を食べてほしいかの案内をしておかないと、ぐっとこない。

適当に蕎麦の日とか作って、毎月●日は家族みんなでお蕎麦を食べよう!というような仕組みを作ってもいい。

それさえできれば後はデザイナーがいい雰囲気に仕上げるだけで結果が出てくると思う。もちろん自作でもいいけど、自作は胡散臭さが漂わないように気をつけて作ってほしい。あと飲食店は写真をケチらないで。

別にチラシという形じゃなくてもいい。カードとかでもいい。全メニュー分のカードを作って、ランダム封入とかしても面白いと思う。コンプリートしたい人も出てくるのか?どうだろ。対戦とかできても面白い。

とにかく、普通に案内するだけではもう素通りされてしまう。同梱系はとくに。見た目や印刷に凝るか、アイデアを絞るか。

以前、柑橘系のジュースに同梱するパンフレットは、ジュースを使ったレシピを掲載してみた。普通に飲んで美味しかったら、次は料理にも使ってみようか、と沢山楽しんでほしいという思いからだったけど、できれば次購入するならコレをこのタイミングで買うといいよという案内も一緒に入れたかったな。

商品にチラシやパンフを同梱する場合は、全部載ってるやつを1枚と、次の購入を促すチラシを1枚、スタッフお薦めの食べ方みたいなやつを1枚とか入れたらいいかもな。

オシャレな箔押しエンボス加工のロゴのカードを1枚だけ
なんてのも品があるけど、今までそれで購買に至ったことないな。
あとあれも私は不要だと思う。生産者の思いみたいなやつ。いらん。いや、ちょっとだけあってもいいけど、それよりは商品や店舗のちょっとした歴史とかのほうが面白い。

今回蕎麦屋で思考してみたのは、ちょっと前にお蕎麦屋さんにパンフレットで質問されたから。その時は写真はプロに頼むといいですよと答えたけど、もう少し長くお話しできたならこのくらいは伝えたかったかな。

販促物を思考するの楽しいのでしばらく色々考えて遊んでみようと思う。


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