オンライン留学|在学生に聞いてみた!その2
日本人学生の語る、コロナ渦での海外留学の現状、オンライン留学の在り方や課題点など、この時代に留学をしているからこそできるリアルな体験談をご紹介!
■本日お話を聞いたのは...
日本人学生2期生 Yumi.Nさん
岡山出身、日本とアメリカ育ち。キリロム工科大学観光経営学科に在籍中。日本で現役・浪人ともに受験に失敗し、カンボジアのキリロム工科大学への入学を決意。現在3年生。
■インタビュー
今回のインタビューテーマは、
『あきらめない海外留学のリアル』
コロナ渦における海外留学の実情とキリロム流最適解とは?
2021年夏に開催されたキリロムグループ主催のビジネスイベント「キリロムグローバルフォーラム」。
150名を超える豪華な登壇者が集まる中、キリロム工科大学からも4名の日本人学生が登壇し、留学の意義、コロナ渦におけるオンライン留学の現状や課題点など、その場にいなければわからないありのままの体験談をお話しました。
本日はその中から、Yumiさんをピックアップ!
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ニューノーマルになるオンライン留学とは
——オンラインベースの海外留学って実際どうでしたか?
オンラインになって移動時間など色々な時間がなくなった分、自主学習をする時間がとても増えたので、そこの部分は個人的にはすごくよかったなと思っています。
ただその一方で、友達との雑談など何気ない会話がなくなったことで、イノベーションや面白いアイデアなどが発見しづらくなってしまったという点が課題だと感じています。
イノベーションっていうのは授業中や人の発表を聞いているときに、聞いている側で友達と意見交換をしながら聞くことによって生まれたりすることが多いと思っています。
でもビデオ会議の場では、やっぱり話す側と聞く側で1対1の会話になってしまうので、他の参加者と途中で意見交換などをすることができないんです。その分新しい気づきだったりアイデアっていうのが生まれづらい状況になってしまっている気がします。
日本にいる間一人で授業を受けたり、ZOOMなども話し出すと1対1の雰囲気があり全員で会話をする雰囲気を作りづらいというところが難しい点かと思います。
観光経営学科 特別講義 メイク講座での様子
——どうしたらもっと全員での交流を促せると思いますか?
今後、教育の面でもどんどん色々な機能を持ったツールや新しいプラットフォームが生まれてくると思うので、そういうものをどんどん積極的に活用して雑談や気軽な交流を増やしていくっていうのは一つあると思います。
もう一つはグループワークでのグルーピングの質を上げるという部分です。
キリロム工科大学では、オンライン前からグループワークは比較的多い方で、オンライン授業になってからも変わらずに行っていますが、やっぱり誰かが率先してグループを引っ張っていかないと動かないグループっていうのも出てきてしまうのがオンラインでの現状です。
ですので、ランダムにグルーピングをするのではなく、グループを引っ張っていけるような人がどのグループにも一人はいるように、学生を理解している先生がグルーピングを行ったりすると、より会話が増えてやりやすくなるのではないかなと思います。
ワークショップでのグループワークの様子
——1人で授業を受けるというのはモチベーションがないと厳しいという人もいるかと思います。そこはどのようにして乗り越えてきましたか?
人と話すことが結構大事だなと感じていて、ずっと一人で作業をしたりする時間があるとどんどん縮こまっていってしまってやる気が起こらないことがありました。
ですので、私は大学の友達だけでなく、高校の友達と適度に電話をしたり、イベントに参加して新しい友達を作り、その友達と一緒に新しいことに積極的にチャレンジしたりしてモチベーションを保つようにしています。
実際に今FemTechのブランドを作る活動をしているのですが、一緒に活動している子とは実はまだ一度も直接会ったことがないんです(笑)。
オンラインだけでずっとコミュニケーションを取って活動していますが、もうそういうことが可能な時代になってきていると思うので、オンラインでも積極的に新しいことにチャレンジして交流の場を増やすっていうのはモチベーションを保つのには大事だなと思っています。
——たくさんの活動をされてきたと思うんですが、コロナ渦になって今までより積極的に動こうという気持ちになったということですか?
やっぱり交流が少なくなってしまったので、「なんかしたいな~」とはコロナ渦に入ってから思い始めました。
それと同時にコロナ渦でオンラインで参加できるイベントであったり、機会がすごく増えたと思うんです。どこか企業でインターンをさせてもらう時も、コロナ前だったら直接オフィスに行かなければいけない状況だったのがリモートで参加できたり、イベントもオンライン上で行われることがほとんどになったので、地方の人や海外にいる学生が参加しやすくなったと思います。
そういうのも重なって、コロナ渦になってからはすごく積極的にイベントや様々な活動に参加するようになりました。
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キリロムならではの海外留学とは
——キリロムへの留学ならではの醍醐味って何かありましたか?
起業家精神やスタートアップなどで、どのように動けばいいのかなどを学べる機会が結構多いと思っています。
ひとつは、実際にカンボジア人学生の実際に法人化されている会社のピッチをみて、投資家の人が見ている点やスタートアップをするにあたってどういうことが必要になるかが見えてきたりだとか、実際に自分たちもKITのバーチャルカンパニー(仮想企業)に配属されてやっていくので、そもそも会社をどうやって創っていくのかという基礎にも繋がっていて、起業家精神や起業スキルに結びついていると思います。
もうひとつは先輩、後輩の繋がりが強いという点もキリロムならではといいますか、スタートアップなどに興味が出る要因なのかなと思います。
結構キリロムでは学年に関わらず、放課後にみんなでスポーツをしたり、一緒にご飯を食べたりもするので、縦と横のつながりがとても強い環境だと思います。
そのつながりが学業の方にもいい影響を与えてくれていて、仮想企業でお仕事をしていくにあたってメンバーが密な関係を気づくことで色々うまく進めていくことができますし、先輩がスタートアップ企業として法人化を成功させているのを間近で見られるので、それを見て僕も私もやってみたいなという考えにはなっていくと思うので、そういう雰囲気があるのもキリロムならではかなと思います。
現地の学生とのハロウィンでの一枚
——新興国に留学をする意義って何だと思いますか?
私はまさに「百聞は一見に如かず」が当てはまる言葉だなと思っていて、例えば日本でカンボジアって聞いたときに、多くの人のイメージが戦争とか地雷とかだと思うんです。
でも、実際来てみるとビルもたくさん建っているんですよ。本当に恥ずかしながら、私もここまでカンボジアが発展してるっていうのは全然知らなかったので、新興国の現状を肌で感じることができるのはすごくいい経験だなと思います。
プノンペン市街の建物
あとビジネスでいうと、新興国にはまだまだ取り入れられていないサービスっていうのもたくさんあるので、正直日本で当たり前に使われているようなサービスを導入すればいいじゃん!って思われがちなんですが、そんなに簡単なことじゃないんだなとも学びました。
先進国では既存のビジネスでも、新興国で行うと新しいビジネスなので、文化やその国の考え方に合わせてしっかりローカライズしていかないと成功しないんです。新興国に限った話ではないとは思いますが、ビジネスをその国に合わせてどういう風にローカライズするかっていうのは、たぶん実際にその国に来ないと学べないことだと思うので、それを経験できるっていうのは本当に醍醐味だなと感じます。
プノンペンの様子
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海外留学を迷っている人へのメッセージ
——最後に、コロナ渦で海外留学を迷っている人へひとことメッセージをお願いします!
今の時代留学ってたくさんある選択肢のうちの一つだと思うんですが、正直いうと何事もなんとかなると思っています。
『置かれた場所で咲きなさい』っていう言葉があると思うんですけど、個人的には、もし置かれた場所にいるのがしんどかったら違う場所に移るのってありだと思っています。
世界はこんなにも広いので、違う咲ける場所っていうのを探しに旅に出るというのもすごくいい選択肢だと思います。
理由はなんであれ、留学に行くか行かないかって迷っている人がもしいるなら、とりあえずやってみるのもありです。もちろん留学に行くとなるとそれなりにコストがかかることなので、迷うことはあると思います。
私も実はこのコロナ渦に、迷った末に日本からカンボジアに帰ってきたのですが、隔離費用や検査費用なのですごいお金がかかってしまったんです(笑)
寮での隔離期間の際の様子
そんな体験もしましたが、実際にカンボジアに戻ってきて現地の人や友達とたくさん交流をしたり生活していく中で、コストをかけてでも戻ってきた価値はあったなと感じます。
ですので、もし留学に限らず何かに迷いを感じている人がいたら、「とりあえずやってみる」という気持ちが価値になってくると思うので、そこも踏まえて考えてもらえたら私としては嬉しいです。
■インタビュアーからひとこと
いかがでしたでしょうか。キリロムならではの起業経験や新興国での実体験が、気づきと成長を促し、学びを深化させている様子が伝わってきたのではないかと思います。
この後も、リアルなボイスをここで届けていきますので、お楽しみに!
キリロム工科大学が少しでも気になった方は・・・
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