オンライン留学|在学生に聞いてみた!その1
日本人学生の語る、コロナ渦での海外留学の現状、オンライン留学の在り方や課題点など、この時代に留学をしているからこそできるリアルな体験談をご紹介!
■本日お話を聞いたのは...
日本人学生一期生 Ichigo.T さん
北海道出身。キリロム工科大学先端技術IT学科に在籍中。高校生まではバスケットボールに打ち込み、大学受験で浪人生活を経験したのちにカンボジアのキリロム工科大学に入学を決意。2021年10月から4年生の最終学期が始まる、日本人学生一期生。
■インタビュー
今回のインタビューテーマは、
『あきらめない海外留学のリアル』
コロナ渦における海外留学の実情とキリロム流最適解とは?
2021年夏に開催されたキリロムグループ主催のビジネスイベント「キリロムグローバルフォーラム」。
150名を超える豪華な登壇者が集まる中、キリロム工科大学からも4名の日本人学生が登壇し、留学の意義、コロナ渦におけるオンライン留学の現状や課題点など、その場にいなければわからないありのままの体験談をお話しました。
本日はその中から、Ichigoさんをピックアップ!
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ニューノーマルになるオンライン留学
——オンラインベースの海外留学って実際どうでしたか?
「自分はコロナ前にカンボジアで2年間、コロナ渦にオンラインで約2年間授業を受けてきてるので、どちらの状況も体験しました。
両方を体験して思ったことは、慣れてしまえば特に支障もなくオンラインで授業を受けることができるということです。
もちろんオンラインに移行して半年ぐらいまでは、先生側も学生側も慣れないオペレーションにバタバタしてしまって、勉強に身が入らない時期も実はありました。
それでももっとこうした方がわかりやすい、授業がしやすいなど、お互いがフィードバックをたくさん出して、先生と学生が協力しあいながら今のオンラインの授業スタイルが確立できたんだと思っています。」
100人以上の学生が参加する授業での一コマ
——フィードバックをしたとのことですが、具体的にはどのような課題があって、それをどう克服していきましたか?
「やっぱり一番感じたのは、教師、学生間のインタラクションが少なくなってしまうことがオンライン授業の課題だと思いました。
教室での授業では、先生方はホワイトボードをメインに使って授業を行っていましたが、オンラインでは基本的にはパワーポイントやPDFしか使いません。
そうなると、直接書いて説明をしたり、授業中に浮かんだ追加の情報を授業内容に盛り込むことができなくなるので、読み上げるだけの雰囲気が出てしまったんです。
カンボジアの学生ってすごく授業中の発言率も高くて、素朴な疑問でも遠慮せずにどんどん質問する学生がとても多いんです。しかし、オンラインであるがために表情、ジェスチャーなども対面授業と比べると伝わりづらいですし、もともと積極的な学生たちもマイクをオンにして話し出すことを遠慮がちになってしまっていた気がします。
その状況の解決策として、学生側からは各教科の先生と直接授業時に相談をして、教科によって計算が必要な場合はホワイトボードを映してもらったり、タブレットなどのペンで書けるメモ帳アプリなども駆使しながら、できるだけ対面授業と大差がないような授業スタイルにしてもらうようにしました。
先生も学生が参加しやすい授業内容、例えばクイズやディスカッション、時には簡単なディベートを入れたりしてくれたので、学生側もカメラをオンにしたり、初期の頃に比べればすごく発言ができる状態になってきたと思います。」
オンライン授業の様子
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キリロムならではの海外留学
—— キリロムならではの体験って何かありましたか?
「オンラインでインターンシップをたくさんできるっていうのは本当にキリロムでしかできないことだと思いますね。
今後オンライン、リモートワークなどがニューノーマルになっていくと、リモートでもパフォーマンスに影響なく働けるというのが必須のスキルになってくるんじゃないかなと思っています。
現地キリロムでのインターンシップの様子
実は4年生なので就職活動をずっと行っていたのですが、就活の面接で「大学でインターンシップをたくさんしてきた」というお話をすると、「リモートでのお仕事もたくさん経験されているんですね!」というポジティブな印象の言葉をいただけました。
オンラインになっても変わらずにリモートで、かつ英語でインターンシップをすることができるというのは、本当にキリロムならでは体験だと思いますし、その体験がきっと将来に繋がるスキルになると思います。」
—— 新興国に留学する醍醐味ってどんなところだと思いますか?
「逆に日本の悪いところと言いますか、新興国の方が良くて、日本ちょっと欠けているんじゃないかなというところも見えてくるかなと思います。
一つ例をあげると「人柄」です。
初対面でも知り合いかのように親しそうに話すカンボジア人の姿をすごくよく見かけるんです。
よく私も「あの人友達なの?」って聞くんですが、「いや、全然知らない人だよ」と言われるときはいつもびっくりしますね(笑)
こういうことが頻繁にありますし、私が一緒に話していてもアットホームな雰囲気で会話をしてくれるので、すごく温かい人柄の人が多いなと感じました。
クラスメイトとの思い出の写真
あと人柄以外の部分をあげると、「英語力」もカンボジアの方が日本よりもあるのではないかと思います。
日本では小学生の頃から英語の授業をずっと受けていますが、その辺を歩いている方に突然声をかけても英語を話せる人は少ないイメージがありますし、実際少ないと思います。
カンボジアに来てびっくりしたのが、ショッピングに行くとほとんどのお店で当たり前かのように英語で買い物ができたことです。ローカル向けのお店でも、中には英語が堪能なスタッフさんがいるお店もあります。
新興国だからこそ新しいものが受け入れられやすくて、外国語などの外来のものが馴染みやすいという現象が起きているのかな、なんてことをまじめに考えるようになったのも新興国に留学をしてからです。」
カンボジアの首都プノンペンの様子
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海外留学を迷っている人へ
——最後に、コロナ渦で海外留学を迷っている人へひとことメッセージをお願いします!
「留学に関わらずなにか迷いを抱えている人は、今までの自分と全然違う環境に飛び込むことを私はすごくおすすめしています。
私は8年間ほどスポーツをずっとやっていて、小学生の時は田舎のチームで楽しくのんびりとプレーをしていたのですが、「街から出たことがないから怖い、だけど本気でやってみたい!」という葛藤から、都市部の強豪チームに思い切って入部をしました。
中高一貫校だったのでそのまま6年間同じチームでプレーをしたのですが、この「田舎から都会・弱小から強豪」という、全く違う環境に飛び込んだ決断は大きかったです。
環境の変化への対応だけでなく、自分の考え方や価値観、メンタルの強さ、度胸っていうところまで大幅に成長させてくれた決断でした。
そんな経験を経て高校を卒業、浪人生活をして日本の大学に通うかと思えば、発展途上国カンボジアの大学に通うことになった(笑)
キリロム工科大学 キャンパス前
突っ込みどころ満載な生い立ちを持って、色々な環境に飛び込んできた私から言えることは、「迷っているんだったら一度環境を変えてみる」。
決めた道がいい方向なのか悪い方向だったのかは正直決めた時点ではわかりません。でも、そういう行動を起こすことによって、自分に合った道なのか違うのかがはっきりとして、もやもやした気持ちもなくなりますし、少なくとも決断を下した自分の行動力に自信がついて、自分の考え方や物の見方に成長はあると思います。
留学は英語力をあげるためだけじゃなくて、自分自身に関する何か新しい発見や自身の成長をするためだと私は思っているので、迷ってる人には「迷ったら飛び込んでみる」、そういう精神も頭の片隅に持っていてほしいなと思います。」
■インタビュアーからひとこと
いかがでしたでしょうか。オンラインベースの海外留学というとイメージがわかない部分もあるかと思いますが、様々な工夫をしている様子が伝わってきたのではないかと思います。
この後も、リアルなボイスをここで届けていきますので、お楽しみに!
キリロム工科大学が少しでも気になった方は・・・
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