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「電車の中で通話はしない」というマナーについて考えたこと

みなさん、こんにちは。

今朝お風呂に入っている時に、不思議なひらめき(?)がありました。

このちょっとした感動が薄れないうちに、書いてみたいと思います。


乗り慣れた中央線


僕は、東京都小金井市で生まれ育ち、小さいころからJR中央線によく乗っていました。

オレンジ色の車体がトレードマークの中央線は、たしか僕が小学校中学年くらいの頃から、新しいデザインの車両が多く使われるようになりました。

サッカーの試合で都内各所へと移動することが多かった中学生時代も、中央線にはとってもお世話になっていました。

高校生の頃になると、旧型を時々見かけては、「うわあ、懐かしい!」と心の中で勝手に盛り上がっていた記憶があります。


1979年に登場して2010年に引退したらしい。見たことはあるような気がする。「201系」。


今では珍しくて、高校時代見るとノスタルジックな気分になっていたやつ。「209系1000番台」。



僕にとって中央線と言えば、これ。「E233系0番台」というらしい。勉強になります。


鉄道に興味を持ったことはないし、今日の話にもあまり関係ないのに、調べ始めたらおもしろくなってしまいました。

いい加減、本題にうつります。(でも、楽しかったな。)


「通話はご遠慮ください」


「優先席付近では、携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所では、マナーモードに設定の上、通話はお控えください。」

日本ではこれが当たり前ですが、僕が行ったことのあるイギリス、フランス、スペイン、インドなどの国では、電車内で通話する人を普通に見かけます。

一緒に乗っている人としゃべるのはいいけど、なんで電話はだめなんだろう?と、昔から結構不思議に思ってきました。

①ペースメーカー


平成25年=2013年

15cmって、相当近いです。A4の短い方で21cmだから、それよりも近いということです。

満員電車でしかその距離あり得ないだろうし、満員電車ならさすがに電話しようとは思わないような気がします。


念のため、最新の調査も探してみました。
2020年の調査をさらーっと読んだところ、いろいろなパターンで実験して、29センチで影響が出るものが最大距離でした。

A4の長い方(29.7cm)ですね。いずれにせよ、その距離に他人がいて電話する気持ちにはなれないかなあと。

「それでも優先席付近はやめておこう」、くらいならわかりますが、車両全体ダメというのは不思議です。

②騒音

「電話だとつい大声になりやすい」という意見も見かけました。が、これも、「大声であること」は迷惑だけど、おしゃべりはいいけど通話はダメという説明にはならないような気がします。

③会話の一方しか聞こえないことの不快感


僕自身は、感覚として、これがまったくわからないのですが、人によってはあるのかもしれないと思い、調べていました。

信憑性がありそうなものを探していて、まずは2010年のこちらの研究。
Abstract(概要)しか読んでいませんが、たしかに電話している声が聞こえてくると、集中力は落ちるみたいです。


もうひとつ、イギリス心理学会のこちらの記事が見つかりました。2013年のリサーチを簡単に紹介しているものです。おもしろいのは、「会話の一方のみを聞く」場合より、「会話の両者の声を聞く」場合の方が、作業効率は落ちるということ。

それでも、多くの人が車内での通話は迷惑がるその理由は、「そもそも社会的な通念として公共の場での通話がネガティブなものになっているから、みんなそのルールを守らないことに対してイライラするのかも」とも書いてあるのが興味深かったです。

(欧米の人は普通に車内で通話しているけど、迷惑行為だと思っている人も結構いたんですね。)


ひらめき(?)


話が長くなりました。ごめんなさい。やっとです。

僕自身は、電車内で通話OKにしろ!と運動したいわけでは全然なく、それ自体はどっちでもよいけど、ただ不思議で、気づいたらこんな風に調べていたわけです。

しかも、実は、上記のことを調べていたのは1年半前くらいのことで。


この1年半、ほぼこのことは考えてもいなかったけど、今朝、何かの拍子にふと浮かんできたのです。


この、(謎)マナーがなかったら、過労死してしまう人の数がもうちょっと増えていたのかもな、と。

「電車内であろうとバスの中であろうと、通勤中や次の営業先への移動時間は無駄にせずアポを取れ」と言われ、本当に休まる間もなく働いて、みたいな人が結構な数減ったのかもしれないんだと思ったのです。

それによって、ほっとできる数十分を過ごせた人がいたのかもなあと。

まあ、そんなこと、実際どうかはわかりませんが。


今の自分を省みるという意味では、Zoomを始めとするビデオ会議ツールですごく便利になったけど、同時に、家でも夜でも、会議できてしまう環境に生きているということは、頭の片隅においておきたいな。

なんのための便利さか、いつも考えていようと思います。

大人になっても自由研究・自由調査するのは楽しいなあと思います。この世界や社会のちょっと不思議に思った事とか、自分で勝手に調べていくと、思わぬ発見があるかもしれません。長々と書きましたが、僕は、普段見ている世界がちょっと違って見えるのは、想像しているよりも楽しいことなんじゃないかな、ということが言いたいのかもしれません。

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