No.30「本物の力を育てる宿題」

こんにちは、あーさーです。
前回は、宿題をやってこいな子がいて困ることに対してどうすればいいのか、宿題に対する意識を変えるための代案について投稿しました。
宿題でお悩みの方、宿題で苦労された方などに読んでいただけると嬉しいです。
No.29「宿題やってこない子は、どうしたらいいの?」|あーさー先生 (note.com)

今回は、前回までの投稿に続き宿題について綴ります。

 当時、3学年の担任をしていました。昨年度の担任が「けテぶれ」を中心に学級経営されていたこともあり、子ども達は「自分で計画から分析するまでの楽しさ」を知っている状況でした。この子達なら「自由進度学習」に向いているという直感もあり、自由進度学習も取り入れていました。さらに係活動においてはプロジェクト活動を取り入れて、子ども達の「好奇心や探求心の芽」と「計画力や分析力」を伸ばす環境を整えることを学級経営の軸に置きました。

 そして、基本的に1年間宿題を出していなかったのですが、宿題すらも「好奇心や探求心の芽」と「計画力や分析力」を伸ばすアイテムにしようと考えました。そして、一週間の宿題を自ら考える『計画制度』を考えて取り入れました。

≪計画制度の取り組み方≫
①月曜日から日曜日までの家に帰ってからの計画を立てる。
②下記のことを意識して計画を立てる。
・自分のやるべき課題が残っているか?
・やってみたいことはあるか?
・習い事や家の用事などの曜日はいつ?
・頑張れる曜日とそうでない曜日があるか?
③週末に振り返り・分析をする。

 上記のように取り組みました。
実際に子ども達がどのような計画を立てたのか実践例を載せます。

≪パティシエになりたいAさんのパターン≫
月…習い事
火…イラスト練習(ケーキ)
水…ドリルすすめ
木…休み
金…イラスト練習(お菓子)
土…お菓子のレシピ本
日…休み

≪サッカー少年のBさんのパターン≫
月…休み
火…習い事
水…プロサッカー選手図鑑作成
木…ドリブル、リフティング練習
金…休み
土…習い事
日…休み

≪何もやりたくないCさんのパターン≫
月…休み
火…休み
水…休み
木…休み
金…休み
土…休み
日…休み

 これは、実際に小学3年生が考えて実施したものです。他にもプログラミングやタイピングを中心に取り組む子や漫画を作る子などもいました。

 多くの先生方は、Cさんの全て休みにしているものを見て「これでいいの?」「なにかやらせたくなる。」と思うかもしれませんが、これでいいのです。この子にとって、学校で一日過ごすだけでも他の子と比べ物にならないくらい頭も体力を使い疲労がたまりました。

 さらに、この活動の目的は、何かを宿題でやらせることではなく、「自分で一週間の予定を計画して、分析をすること」です。この子は、分析に自分の一週間の想いを書いていました。目的はしっかりクリアしています。さらに、無気力で何事からも逃げたい子でしたが、徐々に「家の手伝い」「漢字1文字」など、自分なりになにかやってみようと思うことを実践するようになっていました。

 宿題一つとっても、考えようによっては、様々な手法があります。
今一度、宿題でどのような力をつけたいのか?今の宿題のままで本当にその力がつくのか?よりよい方法は別にあるのか?など、考えてみませんか?

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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