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No.18 競争の本質は競争しないこと。中目黒で出会ったコッテリ塩ラーメン。

 こんにちは、磯崎玻璃斗です。寒さがだいぶ和らぎ、日中の日差しが暖かく、散歩をしていると汗がひしひしと垂れてくるようなそんな季節になりました。

 昨日、中目黒の桜を見に行こうと思い行ってみたのですが、川沿いは2分咲きくらいで満開には程遠い感じでした。
 

中目黒

 段々と日が落ちるのも遅くなり、いよいよまた暑い夏がやって来るんだなと感じております。

 さて、そんな感じで本日もどうぞお付き合い願います

1.競争の本質は競争しないこと

 生物学者の稲垣栄洋さんは、「ナンバーワン」と「オンリーワン」について、ゾウリムシを使って説明している。
 ゾウリムシとヒメゾウリムシを1つの水槽で飼うと、水とエサが豊富にあるにも関わらず、最終的にヒメゾウリムシが生き残り、ゾウリムシは駆逐されて滅んでしまう。
 我々が生きている地球において、生き物の世界は弱肉強食なので、「オンリーワン」ではなく「ナンバーワン」でなければ生き残ることが出来ない。ところが、ヒメゾウリムシをミドリゾウリムシに替えると、不思議なことにゾウリムシと共存することが出来るのだ。

 この違いは何なのか?

 実は、ゾウリムシとミドリゾウリムシはそもそも棲む場所が異なる。ゾウリムシは水槽の上に棲み、ミドリゾウリムシは水槽の下の方に棲んでいる。それから食べるエサも違っていて、ゾウリムシは浮いている大腸菌を食べ、ミドリゾウリムシは酵母菌を食べている。

 このように、同じ水槽の中でも住んでいる世界が異なれば、それぞれの場所で「ナンバーワン」になることが出来る。それを生態学では、「棲み分け」といい、ニッチとも言うことができる。

 このニッチ戦略が「ナンバーワン」をめぐる激しい競争の中で生まれた唯一の正解だ。生物は38億年という長い進化の歴史がある中で生み出されたこの唯一無二の戦略を、上回ることが出来る戦略なんて考えつくわけがない。
 
 つまり生き物は競争が嫌いなわけだ。そもそも競争には多大なコストがかかるわけで、競争ばかりしていては本来の遺伝子の目的である生存と生殖が危ぶまれる。
だから「競争が激しければ激しいほど、生物は競争を避けるようになる」といったようなニッチ戦略が一般化し、遺伝子に組み込まれた。

 ナンバーワンでかつオンリーワンの種しか生き残れないという自然界の残酷さは当然、人間世界でも同じだ。

 私たちもそれぞれの環境で、「ナンバーワンになれるオンリーワンの場所」を探して獲得しなければ生き延びることが出来ないのである。。

 では、私たちはこれからどう生きていけばよいだろうか??

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