伊藤計劃とボク 〜「セカイ、蛮族、ぼく。〜」
ボクに陰を打ち込んだ「Engine」あれは、壮絶な中学受験が終わった中学1年生の夏頃だったと思う。
第一志望校に落ちたボクは、夜中にアイロン台を前にして泣く母親と
それを第一志望に落ちたボクの所為として、
中高一貫校の6年間、良い成績を取るように迫る父親とで
毎日どうやって世界を終わらせればいいか考えているようなそこら辺にいる今にも厨二病になりかけの男子だった。
一学期の試験は問題なく突破し、「第二志望校の制服のお前を見るのが憂鬱」だという母親のメンタルも落ち着いて、束の間