お尻の蒙古斑が恥ずかしい
私のお尻には大きな蒙古斑がある。
物心ついたときから大きな青いあざがお尻の中央にあり、自分のお尻を見るたびに落胆していたものだ。
私の田舎ではお尻のことを「じご」と言っている。
この蒙古斑のことは「青いお尻」という意味からか、「青じご」と言っており、母親にはいつも「いつ、青じごなくなるの?」と言っていた。
中学、高校になっても一向に消える気配がない。
くっきりと大きな青い満月がお尻の割れ目にある。
スーパー銭湯に行くときは、大きな蒙古斑を見られるのが恥ずかしく、お尻をしっかりタオルで隠していた。
蒙古斑は小さい頃に自然に消えていくものがほとんどらしいが、およそ3%の人が大人になっても残ることがある、とネットにある。
私はその3%側にいるらしい。
どうしてなんだよ。
そんなまれな確率側に入るなんて。
おしりモデルに一生なれやしない。
どんなに美尻でヒップアップしたとしても、大きな蒙古斑のせいでおしりモデルのスカウトをお断りしなければならない。
リオのカーニバルのダンサーの衣装も着れやしない。
おしりの9割が丸見えなので、蒙古斑がもろに見えてしまう。
大きな蒙古斑のせいで、私の仕事の幅は狭まっているのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?