見出し画像

へそごまを掃除してもらっていたあの頃

最近へそごまを掃除していない。

半年に一度くらいの頻度で思い出し、湯船のなかでへその中をくりくりこするくらいだ。

大人になってへその中をケアするなんて、まったく眼中になくなってしまった。

幼き頃は、母親によく掃除をしてもらっていたのに。

母親に体のケアをしてもらうのがとにかく好きだった。

耳掃除や髪のセット、シャンプー・・・

好きなケアはダントツ耳掃除だったが、その次に好きだったのはへそごまの掃除だったかもしれない。

へその中を綿棒でくるくる掃除してもらう。

くすぐったいと気持ちいいのはざまでくせに気持ちよさ。

母親流へそごまの掃除方法は、まずベビーオイルをへその中に垂らし、ごまをふやかして綿棒でとる。

へその中がまんべんなくオイルで潤されており、綿棒と皮膚の摩擦がなく、くるくるへその中をマッサージしてもらうのが気持ちいい。

あの頃のようにへそごまの掃除をやってもらいたいと思ったが、やってくれる人がいない。

この方法では自分一人で行うのは難しい。

へその中を見ようとするとへそがつぶれてしまい、どこにごまがあるのかわからなくなる。

一人でできないので、誰かにやってもらわないといけない。

今後、誰かにへそごまを掃除してもらう機会は二度とこないというのだろうか。

そう考えると寂しくなってきた。

へそごまを掃除してくれる相手を早急に探さなければならないようだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?