マーベル映画(MCU)を見直したーフェーズ3ー

フェーズ1

フェーズ2


シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

社長とキャップ。元々思考がほぼ正反対で本質的に分かり合うのは難しかった。しかし互いに同僚としては認めあっていたのだが、同僚としての一線を越えてしまったが故に対立してしまった。互いが自分の正義しか認めないなら戦うしかない。いつかはこうなるのが分かっていてもいつかは来ないで欲しいと願ってしまうのは傍観者の辛い所。ソコヴィアで家族を失って復讐心を静かに燃え上がらせていた大佐の狂気が素晴らしかった。自分ではヒーローを倒せないから亀裂を入れて内部分裂を促して自滅させる。間接的だけど最も確実な方法。キャップは盾も失ってお尋ね者になってしまったけど、キャプテンアメリカを鎖につなぐ事は出来ない。それはそれとして残っているアベンジャーズの魅力のなさよ。悲しくなるぐらいキャップ側が大きくリード。どうしてこうなった。

ドクター・ストレンジ

空間接続、時魔導士と明らかにチートオブチートのストレンジ先生誕生のお話。とにかく専門用語が多くて頭痛くなる上に、世界観も独特で延々と漢字に違うルビ振ってあるラノベ読んでる気分になる。それでも見れる映像美の凄さ。重力変化というか認識変更で上下を入れ替えたり壁が床になったり、空間をつなげて無限落とし穴を作ったり映像作品としては面白い。話は微妙だと思うけど。後マントがドラえもんみたい。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

冒頭の金ぴか軍団に追われる理由からしてあまりにひどすぎる。さらっとバッテリー盗んで死にかけるなんて、間抜けすぎるしそれがさらっと流されてるの本当にこいつらは…ってなる。前作のインフィニティーストーンを生身で使って死ななかった理由が判明。親が神だった。神様は人と同じ姿をしていても思考がまるで違うので仕方がない。だって神様なのだから、人の命は虫けら同然。自分を増やす事こそ正義だと思っても仕方がない。全体的にとてもテンポが良くて絵も素晴らしく前作より明らかに面白かった。ヨンドゥーいい奴だったのに…

スパイダーマン:ホームカミング

最近見たばっかりだと思ったら、夜子さんの所で同時視聴してたから見たんだった。最近見たばっかりで特に感想とかもないかと思ったけど、改めて見直すととても良いヒーロー物だというほかにアイアンマンも良くまぁこんな丸い感じになったなと感心する。ダメな大人筆頭がアイアンマンなのに…そして、その状況で勧誘なんてよくやると思ってしまう。まともな人員みんなキャップについて行ってしまったからアベンジャーズってズって呼べるほど人員残ってないだろうに…後、キャップは本人は協定違反で逃亡なのに、未だに教育現場で使われているのが笑ってしまう。言ってる事大体本人の言動と全然あってないの。

マイティ・ソー:バトルロイヤル

ラグナロクで良かったよね?でおなじみ。タイトルがラグナロクだったのに、日本版ではバトルロイヤルに変えられてしまったのに内容はどう見てもラグナロクっていう日本語の担当者は何を考えていたのか。そもそもマーベルの日本語担当って吹替でやらかしがちなので実はあまり有能でないって疑惑も強いのですが、それは別の話なので置いておきます。ソコヴィアでやらかして内乱してたアベンジャーズをしり目に、失踪していたソーとハルク。ソーの世界が遂に破滅の危機にさらされてしまい、逃げ出した先でハルクと戦う事を強要されるソー。でも、ソーだって神様。ただの超人であるハルクよりぶっちゃけ強かった。けど、襲ってきた姉はもっと強かった。パワーインフレここに極まる。結果アズガルドは崩壊。命からがら逃げだすアズガルドの人々って所で話が終わるのに、次の作品の序盤であっさり壊滅するっていうマーベルあるあるが世知辛い。

見所は色々あるけど、ロキさんの扱いが過去作品を持って完了を経て完成した。ロキさんはこういう扱いでこそ輝く。なんならロキさんを見る為にソーの映画見てる感すらある。全体を通してシビルウォーがダークヒーローとしてとにかく暗い話なのとは対極にラグナロクっていう悲惨なお話なのにかなりコメディよりなので見ていて気分がとてもいい。ソー3作なら明らかにこれが一番面白い。と、いうか前二つぶっちゃけそんなに面白くない。惜しむべきはこれ見る為に見ないといけない映画5本超えるってこと。

ブラックパンサー

世界評価が最高に高い。マーベル最高傑作とうたわれる本作。個人的にはすこぶる微妙な映画だと思っていたし、改めて見直してやっぱり微妙な映画だと思った。つだけんがかっこいい以外特にいい感想がないのだけど、一番気に食わないのはなろうばりにワカンダって国がご都合国家すぎるって事。技術があほみたいに高いのに文明レベルがあまりに低すぎて、そんな訳ねーだろうってなる。使いもしないのにあんなに戦争技術が発展する訳ないし、あの技術力であんな未開の部族会議やってるわけがない。

それでいてあれだけ飛行機やレーザーが発展しているのにゼッフル粒子でも巻いてるのかってぐらい飛び道具は一切なしで近接戦闘しかやってない。アズガルドも大概だけど、あそこは神話の世界だからまだいい。けどワカンダからはとにかく歴史が見えない。なんで今の形になったのかが分からないので世界観がとにかく薄い。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

サノス数多の苦難を乗り越え、人類の半分を抹消するという目的を達成する。ここに至るまでのお話は全てサノスが目的を達成するための障害を描いたものだったと思えるほど、主役サノス。ヴィラン、アベンジャーズ、GoGという構造。最初にロキさんがお亡くなりになってから初見バイバイで今まで活躍していた面々がサノスの敵として立ち向かってくる。正にオールスター。戦闘の数々と今まで貯めに貯めたインフィニティーストーン関係のお話がまるっと解決。2時間30分もあるのに途中だれずに続いていく姿は見事としか言いようがない。でも、登場人物は流石にとてつもない数で今までの積み重ねがないととてもじゃないと見れない。しかし、サノスマジチート。瞬間移動、時間操作、幻術etcとチートの複合商社。これはいけない。こんなのは勝てない。

サノスはやり遂げたのでここで彼のお話は終了。後はどうやって元に戻すか。サノスを倒してなおかつ元に戻すという命題に立ち向かうのは初代アベンジャーズの6人。とても熱い。敢えてあの6人が残るというのが正に我々の求めた結末って感じで。ま、アントマン君残ってるんだけどね。

後、気が付かなかったけど、さらっとレッドスカル君出てたんだね。マジでさらっと出過ぎていて劇場では全く気が付かなかった。

アントマン&ワスプ

超大作の後で世界も終わってしまった後の映画という事でどんな悲惨な内容化と思いきや、在りし日の楽しい日々を描く映画。全編に渡ってコメディタッチで世界も別にピンチになったりしない。出てくる敵もただ事故で苦しんでいる少女とお金儲けにしか興味がないおじさんととても気楽に見れる。前作はアリの活躍が多かったけど、本作はビッグライト、スモールライトがあるとどうなるかっていうのを示してくれる映画なので子供でも楽しめる。研究所を小さくして持ち歩けるなんて正にドラえもんそのもの。最後のサンフランシスコでの大きくなったり、小さくなったりのカーチェイスはサンフランシスコっていうやりつくされた街でのカーチェイスにも工夫が見えて楽しかった。けど、サノスの脅威は迫っており一人量子空間に取り残されてしまったアントマンの未来はいかに。

ちなみにこれを見た時にはあの最後に確保した粒子こそがエンドゲームの鍵になると疑ってなかったよ。なんの関係もなかったけど。

キャプテン・マーベル

若き日のニックフューリー、そしてアベンジャーズの由来が判明。となるが別に見なくても特に問題がない映画。マーベルおばさんが終始無双している。クリー人たち結構えげつない感じあるけど、あまりにも雑魚過ぎて相手にもしてもらえない。正直最初のソーとその仲間たちですら勝てそうな気がする。完全擬態持ちっていうのは潜入、暗殺には強いんだけど、攻められるとやっぱりじり貧になるんだなとよくわかるお話。

結局、マーベルおばさんがあまりにも強すぎるのがいろいろと良くない。ムドー倒しに来たらデスタムーア倒せるぐらいの能力持ち勇者が来たような感じ。

アベンジャーズ/エンドゲーム

アベンジャーズ、アッセンブル

そして、ついにここまで来たと感慨にふけりたくなる。冒頭から既に役目を終えてしまったサノスを処分して、5年後まで話が飛ぶ。半分は消えてしまっても半分は生き残っているので、人の営みは続いて行く。絶望の淵から一人、また一人生き残ったメンバーが終結していくのは熱い。時間泥棒作戦も初見劇場で見た時はあまりにも昔の話の上に見てない作品もあったりしたので、いまいち乗れなかったが全部見直したが故にあの時裏でこういう事があったのかって感動した。

そして終結するインフィニティーストーンとサノスが消した人々の復活。そしてキャプテンのアベンジャーズアッセンブル。これが見たかった。正にこれが見たかったという最終決戦。最後はアイアンマンがいいとこどりしてサノスを消してしまったけど、正にみんなでつかんだ勝利。集大成にふさわしい話でした。この映画自体がここまで見た人間に対するボーナスディスクみたいな物だけど、それゆえにとても素晴らしいと言える。

トニースターク、そして長年演じてくださった藤原啓治さん、今までありがとうございました。


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