インタラクティブコンテンツの難しさ

生配信とインタラクティブ

Vtuberのカルロピノさんがなかなか面白い配信をしていました。

先日3回目の誕生日を迎えられて、服装もガラッと変わったカルロピノさん。そんなピノさんが自宅を案内してくれるという配信内容なのですが、カルロ家は普通のお宅でなく名家なのでただ家を案内するだけに収まらず、様々な即死級トラップが…無事あなたはピノ様のお部屋までたどりつけるのか!?

と、いうゲームブック的な内容になっております。選択肢が随時示されてそれをtwitter上でアンケートを取りながらどちらに行くかっていうのを決めていくので、配信に参加している人によってルートが決まります。

その時のtwitterの様子がこちら

生配信でないと駄目なインタラクティブ性が高い内容なのでアーカイブでは魅力が半減しますが、興味があればぜひご覧ください。

で、私はこの配信を見て思いました。

もったいねーなって

脚本から素材準備まで物凄い時間かかってるし、リハーサルもかなりやってている雰囲気だった。内容もカルロ家っていうリスナーの興味ある部分をうまくピックアップしているし、選択肢も雑学クイズをうまく利用して知的好奇心を煽ってくるので教育コンテンツも視野に入るぐらい完成度高いのに、いかんせん生配信なのでその時間に参加している人達しか楽しめないのです。

私も正直新衣装お披露目後の次じゃなかったらアーカイブで見るぐらいだったので、生で参加できたのはラッキーでした。

これだけ準備も時間かかっているのにその時間に配信見に来た人しか十分に楽しめないって物凄くもったいないと強く感じました。

動画とインタラクティブ

では、動画ならいいのかと言えばそれもまた違います。動画でインタラクティブを要求する試みと言えばnetflixがやっているインタラクティブムービーという物があります。

ブラックミラーのバンダースナッチが有名ですが、他にも冒険家と一緒に冒険しながら順次選択肢を選んでいくっていう物などもあります。

これは映画をただ見るだけでなくゲームのように映画の内容に干渉できるという革新的な物であるような気がしましたが、映画見てる最中にずっとコントローラを持ってないといけないし、頻繁に選択肢を促されて落ち着かないっていうクッソめんどくさいだけで選択肢いらんわってなるだけでした。

そもそも映画の進化というより紙芝居ゲームの進化系なのでゲームよりのコンテンツになるのですが、人間って映像成分が増えれば増えるほどコントローラ持ってる事がめんどくさくなります。ゲームのムービー中にQTE入ってるとイライラする事ってありますよね。まさにあれで映像とインタラクティブっておそらく物凄く相性の良くないメディアなんじゃないかと私は思っているのですが、その辺りはどっかの大学がもう研究してそうなのでそちらに任せます。

話を戻すと今回のカルロピノさんの配信内容を動画にすると良くなるか。

絶対ダメになると考えられます。

まとめ

視聴者参加型でインタラクティブコンテンツを作ろうとすると生配信しか都合のよいメディアが存在しません。でも、生配信ではその時間に参加する人しかコンテンツを100%楽しむ事が出来ませんので、どうしてもパイが少なくなってしまいます。インタラクティブなコンテンツって作るの難しすぎるなって改めて感じました。




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