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「グレート・ギャツビー」

井上芳雄主演で小池修一郎が演出のミュージカル。
映画のロバートレッドフォード版もレオ様版も大好きなわたしは、観ないわけにはいかなかったのである。

しかも、同じ日にマチソワチケットを取ってしまった!笑
ということで、母とかわりばんこに観劇。マチネを母が、ソワレをわたしが。一緒に観たわけじゃないけど、感想を共有できて良かったです。

さて、芳雄さんを観るのはナイスガイinニューヨーク以来2回目。相変わらずスターでした......。ギャツビーさんらしい富豪オーラと高貴で上品だけど、どこか影があって、秘密を背負ってる感じがぴったり。
歌も上手いし、脚も長いし素晴らしいね。スーツが似合う。邸宅の大階段から「私がギャツビーです」と登場するシーンは、ほんとかっこいい。芳雄さんの品の良さがめっっっっちゃでてる。
一方、デイジーへの想いがほとばしってしまうシーンでの熱さとのギャップ。不器用でまっすぐで、物質的なもので満たされるのではなく、デイジーへの愛だけのために生きるギャツビーの背中が切なかったですね。

ちょっと前に、別の演出家のグレートギャツビーやってたんですけど、それ(内くんのやつ)よりも宝塚っぽいというか、男の美学に寄せた内容らしい。小池修一郎だからかな…?
ギャツビーとデイジーの切ない関係もそこそこ描かれているし、ギャツビーの心の内を理解しようと歩み寄っていくニックも描かれていたし、満足でした。

その他のキャストの話。
デイジー役はねねちゃん。
ねねちゃんはいつでもお姫様だし天使ですね。芳雄も広瀬くんも背が高いので、ねねちゃんともいい感じに身長差があって良い。あと、やっぱり娘役で培った優雅さというか、庇護欲をかきたてる姿? とにかく可憐すぎます。罪深い美しいおばかさんでした。

ニック役は田代万里生さん。
初めて観たけど、可もなく不可もなしな感じで。芳雄が上手すぎるからか、まりおさんの歌唱に感動はしなかったけど、ショックも受けなかった。
レオ様版のニックはトビーマグワイアなので、まりおさんもトビーと同じで子犬フェイスだからその辺はいい感じだったかも。

トム役は広瀬くん。
おヒゲが生えててワイルドなクズ。良い感じでした。成金感はあんまりなくて、とりあえずダンディ。顔が良いから出てくるととりあえずオペラ向けてました。あんまり歌はなかったから、その辺の感想はナシ。

他にも、蒼乃夕妃さんとかAKANE LIVさんとか結構宝塚女優出てたなぁ。みんな佇まいが優雅で素敵。ダンスもキレッキレだし、迫力がある。アンサンブルさんもめっちゃ踊り上手くてよかったです。


2017年5月13日 日生劇場にて (2021年加筆修正)