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Zoomでのコーチングセッション。
今回のセッションで自分の課題にセットした事は、
意図的に言葉をチョイスしてセッションを進めること。

ここ暫くセッション回数を重ね自分なりのやり方を探ってきた。
〝どんな言葉での問い掛けが、相手の内にスッと入っていくのか〟を。
人は受け取る言葉によって無意識の内に抵抗 (心理的リアクタンス)を感じ、
素直に受け取ることが出来ない場合があると言われている。
これは脳内にある〝扁桃体〟の影響だと言われていて、
ここで引っ掛かって不快と判断された言葉は心理的な反応を引き起こしてしまい、更に浅く記憶しかされないそうだ。
確かにマニュアル的な専門用語や小難しい説明言葉、違和感を感じる相手の価値観に則した言葉等は記憶し難いし、あまり覚える気が起らない。
セッションにおいてコーチは、クライアントが開かれたモードになり自身を検索し易くなり、様々な可能性に考えを巡らせられる(オートクライン)よう、言葉を選び問い掛けていかなければならない。
ところがツールである言葉自体がクライアントに抵抗を感じさせ〝閉じ〟させる結果になってしまっては元も子もない。言葉選びには気を遣う必要がある。

勿論、言葉だけの問題ではなくクライアントとの良好な関係(ラポール)作りが大前提にあるが。

じゃ、例えばどんな言葉なら〝浸み込みやすいのか〟?

自分がそうだからという発想でスタートしたことなんだが、
以前から〝擬音語・擬態語〟の有効性に関心を持っていた。
これらは〝オノマトペ〟と呼ばれているもので、例えば、

「人が笑っているのを見て、何を感じますか?」より、

「人がクスクス笑っているのを見て、何を感じますか?」の方が様々な(感覚的にも)イメージが加わり相手に届く。

この〝クスクス〟がオノマトペに当たるもので、
調べによるとこれらの感覚(五感)に訴えるイメージ的な言葉は、
〝難しい→理解出来ない→不快〟というようなブロックを〝扁桃体〟でされ難く、深いところ(大脳皮質・情動中枢)に届き、活性化させ、
神経回路に細胞の結合を形成させ易くするらしい。
感情の記憶にも結び付きやすくなり記憶にも残り易くなると。

脳の機能的にも届きやすいこの様なイメージ的な言葉を多用した方が、
クライアントは心理的リアクタンスを引き起こし難く、
より〝自身を開ける〟ようになり、更にラポールの形成に影響を与え、
より良いオートクラインを起こし易くなるのではないかと自分は考える。

だから今回のセッションでは、拘り過ぎず、自然に言葉として出せる範囲で意図的に、このオノマトペを質問に組み込みながら進めてみた。

セッションをやり終えて感じたことは、
これまでとは少し違いクライアントは〝会話で遊べている〟という事。
大人二人が子供のように「わくわくできる、ど~んと立てたら、ぶわ~っと広げたら」等のオノマトペを使いイメージを膨らませながら話したからだろう。遊びながらのようでも、最後にはちゃんと次の目標にも辿り着いてもらえていた。何より自分としても楽しいセッションだった。

まだまだ掴み切れていないことが多いこの試みだけど、
このような、感覚に訴えてイメージをモクモク膨らませられる言葉を今後のセッションにど~んどん活用して、クライアントがワクワクしてくれるセッションをしていきたいと思う。楽しみながら気づきを得てもらえるように。








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