きり みなと

趣味で写真撮ったり、文章を書いたりしています。 読むのも書くのも縦書きが好き。 こちら…

きり みなと

趣味で写真撮ったり、文章を書いたりしています。 読むのも書くのも縦書きが好き。 こちらには過去に縦書投稿していたものを転載したり、新しい文章を書いてみたりしようかなと思っています。 もしご興味がおありでしたらお付き合いくださいませ!

最近の記事

初めてのN.Y.とライブ

 海外に、特に時差が大きい国に行くとき、その時差ボケをどう解消するか。人それぞれやり方があったり、工夫があるのではないかと思うのだが、皆さんどうしているのだろう?  僕の場合、出発前日まで何もせずに徹夜で準備をして、あとは機内で爆睡するのが、いつものやり方。  もちろん夜中に準備できないものは前もって済ませておくので、用意するのは渡航先の気候にあった着替えなどの身の回りのものくらい。なので、焦って用意する、と言う感じではないのだが、とりあえず徹夜で用意する、と言うのは今でも

    • 片岡義男とコーヒーとラーメンと

       作家、片岡義男氏をご存知だろうか? 「スローなブギにしてくれ」「ボビーに首ったけ」「彼のオートバイ、彼女の島」など、タイトルを聞けば頷く方もたくさんいらっしゃると思う。  残念ながら、出版されていた書籍のそのほとんどが絶版となってしまったが、現在「片岡義男.com 全著作電子化計画」と言うプロジェクトのもと、かなりの数の作品がweb上で読めるようになっている。ご興味のある方はぜひこちらで読んでみて欲しい。  片岡氏の書く小説にはオートバイが出てくることが多い。そのショー

      • なごり雪

         人が人として生まれ、やがて必ず訪れる死。そしてそれに伴って営まれる『葬儀』。世界中、宗教や形は違えど、葬儀をしない国は見当たらないように思う。それは供養という世界共通の儀式だ。    その葬儀だが、最近の日本ではずいぶんと簡略化され、さらには遺言で「葬儀」そのものを行わない方も増えていると聞く。だが「葬儀」とは一体誰のためのものなのだろうか。そのことについて考えたことがあった。  もう、ずいぶん前のことだ。知人の娘さんが、病気で亡くなった。まだ二十代だった。病気を患ってい

        •  ホームの半分くらいが川に迫り出している駅だったからか、窓から見える五月の空は青く広がっていて、秩父の山々の稜線も、とても綺麗に見えていた。  水量がまだそれほど多くない時期のこの一級河川では、釣り人が数人、竿を振っていた。あの竿は鮎だろうか。昔は魚などとても住めないほど汚れきっていたこの川も、環境保全の努力により以前とは比較にならないほど綺麗になった。最近では天然の鮎も遡上していると聞く。そのほかには、鯉やテナガエビ、さらには違法に放流されたピラニアなども生息しているとい

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