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【食事制限0日目】限界解除の一週間

わけあって来週の頭に内視鏡検査をすることになり、3日間の食事制限が必要になった。
内視鏡検査はこれで2度目。つまり、食事制限も過去に一度経験があるということ。
その経験から、この3日間がどんなにつらいことになるかを私はすでに知っている。
毎日の晩酌やおいしいご飯が何よりもの楽しみなので、食べられるものが限定されるのは非常につらい。

なので、この一週間は好きなものや食べたいものを優先して過ごすことにした。
気を抜くと、ランチなんかは手近なもので済ませてしまうが、そんなことは許さない。
一食たりとも妥協するものか。

ということで、強欲な私の食事記録を一挙公開。
最初に言っておくが、全部おいしかった。ぜぇんぶ。

月島のもんじゃ
もちチーズめんたいベビスタという最強コンボ
もんじゃ焼き屋で食べたお好み焼き
いちごと柿のサラダ 絶好き
白ワイン くいっ
肉と野菜を焼くとおいしい
赤ワイン くいくいっ
かつ丼ランキング1位
口いっぱいのハンバーガーとポテトをスプライトで流し込む
私は今アメリカ人をしている
たまごつやつやラーメン

会社近郊のランチレベルが高すぎる。
私のかつ丼人生の中で至高の一丼にも出会えた。ちなみに今まではほっともっとが1位だった。かつ丼人生しょぼい。

そして最後の晩餐…といったら大袈裟だけど、昨晩が食事制限前ラストのご飯だった。
この日食べるものは、食事制限が決まるよりも前に、すでに決まっていた。

カープ@神田

広島焼き。

月に一回定期開催している食事会の中、たまたま話の流れで広島焼きが食べたいということになり、本来なら12月に行くはずだったのだが諸事情で延期。
そのリベンジの日がたまたま昨日になったのだ。

楽しみにしていた我々がお店の前に着くと目に飛び込んできた行列。
10人は並んでいるだろうか。
楽しみにしていたはずなのに、士気が下がる私。
そしてせっかちな友人。
もうなんでもいいから他のお店に行こうか、何食べたい?となる中、1人が「広島焼き食べたい…」と言った。
なんてわがままな…と思ったが、タイミングよくお店の中から1組の客が出てきて列が進む。
それで、もう少し待ってみようかということになった。

並ぶこと10〜15分くらいだろうか?
2ヶ月ぶりの再会だったので簡単な近況報告をしつつ、次のお店どうしようか、などと当たり障り無い話をしていたらあっという間に時間はすぎ、私たちが店内に入る番になった。
ちなみに「広島焼きを食べたい」と言った彼は、ろくに会話に混ざることなく太古のパズルゲームを無表情でやりながら時間を潰していた。
なんなんだ。

席に案内されてすぐにビールを注文。
その後、各自思い思いのオーダーをして料理を待つ。
最初に来たのはアテで頼んだかき焼き。

空腹で我慢ができず、写真を撮るよりも前にいくつか食べてしまった。
かきはもちろんだけど、キャベツとソースがおいしくて、これだけでビール何杯でもいけそう。

大きなコの字型の鉄板でちゃきちゃきとおかみさんが広島焼きを焼いていく。
とにかく元気がよい。よいこと、よいこと。

いまかいまかとまっていると、ついに目の前に私の、私の広島焼きが…!

最高か。

きゃっきゃと写真を撮っていると、おかみさんから「そんな上から撮っても意味ないやろがいぼけぇ」的なことを言われた。

「プロはこう撮るんじゃ」と指南を受けて再撮影。

広島焼きは断面が命

た、たしかに…
誰よりも映えを意識するおかみさんに感謝。

広島焼きはそば、と思っていたのだが、どうやら本場ではうどんの方が好まれるらしい。
正直ピンと来てなかったが、流れに身を任せてうどんで頼んだのだがこれが正解。
もっちもちツルツルのうどんがソースと絡んでおいしすぎる。
茹でたうどんを使うという一手間がこの食感を生み出しているらしい。
茹でたうどんを使うお店は広島の中でも珍しいんだとか。
他とは違うからみんな来てくれるんだ、というその言葉に、確かにと深く頷く。

店員さん達との地元トークにも花が咲き、とても楽しい時間を過ごすことができた。
行列に心折れず並んで良かった。

そして「大人のわがままにもたまには付き合うべし」という謎の教訓が生まれた。

広島焼きの後は、ジビエ料理店で飲み直すことに。
私のお腹はもう10分目だったけど、なんせ今日は最後の日だったし、こちとらメンツが揃ってる。

ボトルワインとシャリキュトリュィ、シャルキュトリィ、シャル…を頼む。

勝手にパンがついてきた。おいしい。

それぞれをちょいつまみ。
一番奥の、鹿のサラミ(だったと思う)は、おばあちゃんちの仏壇みたいなにおいがした。良い意味で。美味しかった。

もう腹パンの私は友人の近況報告をつまみにワインを飲み進める。
追加で頼んだメインの肉料理がやってくる頃には、パンを小さくちぎりちぎり、小鳥のようについばむことしかできなくなっていた。

鹿肉のロースト

おいしい。
知ってる。
食べなくても、知ってる。
これは、おいしい。
味の詳細まで、わかるぞ。

そんな肉の前で、私はニコニコ微笑む他なかった。やるせない。

こうして最後の晩餐はメインを食べることなく終わった。
食べてないものもあるが、全部おいしかった。ぜぇんぶ、だ。

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